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価格は「一瞬」、健康は「一生」 そんなことを考えて作られている商品は、割高だけどおいしいですね。

3月3日の ガイアの夜明け 「売れる地域スーパー!驚きの新戦略」 を見て、こんな商品を扱っている食品スーパーが近くにあればいいなぁ? って思っていたら、すぐ近くにあったので驚きました。

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ガイアの夜明けでは、山梨・甲府市を中心に13店舗展開されている「いちやまマート」のプライベートブランド商品の「美味安心」を取り上げていました。
昨年の3月は、増税前でお客さまの生活防衛心理も働き、特需が発生した時期です。また毎日、商品の値上げ報道が絶えない最近・・・

大手スーパーでは・・・
● 価格据え置き宣言
● プライスロック 安いまま値上げしないで6ヶ月
● いつでも安い 価格重視宣言
などなど、安さの訴求で、お客さまを集客し、売上を確保する戦略をとっています。
ただ、この価格戦略は、一瞬はお客さまは反応するのですが、各スーパーの競争によりどんどん価格が安くなります。それは利用するお客さまの立場からすればありがたいことです。
また人間は変化対応動物なので、ある程度、価格に慣れてくると、最初は、「これは安い」と思っていたのに、買わなくなります。

そこで他社との価格競争もあるので、売上を確保するためにさらに安くして、お客さまを集客して売上を確保しようとします。

そのような状態が続くと・・・

安さ安さでやっていて、けっきょくは粗利が取れなくなり、店の利益も取れなくなってきて、「これはまずいだろう」って状態になります。

大手では、ある程度初めは、吸収できるでしょうが、いつまでもその状態を続けるわけにはいかないでしょうし、安売りすることによって、お客さま一人あたりのお買い上げ単価ダウンが発生し、それが最終的に、売上のダウンにつながっていきます。

よく言われることですが・・・

モノよりコトを売りませんか?

お客さまは、ほしいと思った商品しか、購入しない時代です。
残念ながら、このスーパーでは、「ガイアの夜明け」で紹介されましたと告知されているくらいで、放送で紹介されていたようなPOPは、商品には付いていませんでした。私は、放送を見たので商品の良さは理解しましたが、番組を見ていなかった人からすればどうでしょう?
「ガイアの夜明け」?ってならないでしょうか?
単にテレビメディアの活用もいいのですが、せっかく商品の良さを説明されていたので、商品それぞれに コトPOP をつけたらいいのにと思いました。
思わず、テレビで商品の良さを知ったので、いろいろな商品を購入しました。
●産地にこだわり、保存料未使用で、調味料は天然の塩しか使っていない 「美味安心 真あじの開き」
●通常は、中国産きなこを使っているところがほとんどなのに、国産きなこにこだわった「きなこ大豆」 などなど

大手スーパーでは、ここまでできないお客様の「健康」に配慮した商品をこだわって作っておられるので、お客さまから指示されるし、また他の食品地域スーパーからも取扱依頼がくるのでしょう。

安売りは、大手スーパーは、体力があるからある程度、パイの取り合いで対応できるでしょうが、地域食品スーパーでは、いつまでも続けられるものではありません。

また番組で、この「美味安心」を取り扱い始めた愛知県の「やまひこ」の導入、展開例が紹介されていました。
普通なら商品を納品して、お店で陳列して、あとは 「任せたよ!!頑張って売ってね!!」 というパターンが多いのに、「いちやまマート」の社長が、「やまひこ」の売場に行って、POPのつけ方や売場の試食コーナーなど、指導されている姿。
また 「いちやま流」 といったらいいのか? わかりませんが・・・
「やまひこ」のようなお店で販売する前に、「いちやまマート」で研修を受ける・・・

「商品だけでなく、こだわって作った商品を売るためのノウハウを研修を通して伝える」

これには、感銘を受けましたし、自分たちで作った商品に「愛」があるということを放送を見ながら感じました。
特に番組で放送されていた「糖質カット・国産豚ロース豚カツ丼」は、健康志向の方、糖質制限中だけど「カツ丼が食べたい」という方にも安心して食べられるよう糖質を52%カットできた作り方で、ほんとうに健康に配慮され、商品が作られていること。
また「やまひこ」での、コロッケの売り方など、社長自らノウハウを伝える姿は、伝えられるものは伝えていけば、相手は、さらに共感を受けて、いっしょにやっていこうと思うものですね。
担当者の豚カツ丼の工夫した売り方も、売場への導入当初は、まったく売れなかったのに、ちょっとした試食コーナー展開やおいしさを知ってもらうために「ミニ丼」を作ったりして、ミニ丼を48個作ったら、43個売れたことなどとてもいい展開だと思いました。

この番組を見て・・・

あらためて
一瞬の価格の安さで満足するより、一生付き合っていかなければならない「健康」に配慮した商品を購入していきたいなぁ?って感じました。

今日も長々と話しにお付き合いいただきありがとうございました。
安くすればいいというスーパーは、必要かもしれませんが、考える時にきているように感じました。
感謝〜 (^^ ♪


キャッチコピーをひもとくとおもしろい (^^ ♪

まだ・・・飲んでるのって言われそうですが、ふと昨年買ったボジョレーを飲みながら思ったことを、今日は記しておこうと思います。
ボジョレーって・・・ 毎年、キャッチコピーを打ち出されますが、よく考えてみれば・・・どの年のキャッチコピーも言いたいこと、伝えたいことは、

「今年のボジョレーは、特別、おいしい」

ということを伝えたいのではないか? でも、通じていないと感じました。

キャッチコピーって、「何?」 って思われる方もおられると思いますので、説明しておくと・・・
キャッチコピーというのは、大まかに言えば、食品、家電製品、自動車などの商品や映画、サービスなどの 広告で、その商品を興味を抱かせて、購入促進するための告知や宣伝に使われる文章やあおり文句のことです。

たとえば・・・
●富士フィルム 「お正月に写そう! フジカラーで写そう!」
●第一三共ヘルスケア 「24時間働けますか?」
●コスモ石油 「ココロ満タンに」
●明治製菓 「それにつけても、おやつはカール!」
●カルビー 「やめられない、とまらない、かっぱえびせん」
など、コマーシャル、ポスターなどで見られたり、聞かれたことがあると思いますが・・・

消費者のこころを強くとらえる効果をねらった印象的な宣伝文句です。

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このようなことを考えて、ふとボジョレーを飲みながら、過去のボジョレーのキャッチコピーどうだったかな?
毎年、今年は最高と謳っていたのではと思い見てみると

2000年 出来は上々で申し分のない仕上がり
2001年 ここ10年で最高
2002年 過去10年で最高と言われた2001年を上回る出来栄え
1995年以来の出来(1995年:ここ数年で一番出来が良い)
2003年 100年に一度の出来
近年にない良い出来
2004年 香りが強く中々の出来栄え
2005年 ここ数年で最高
2006年 昨年同様、良い出来栄え
2007年 柔らかく果実味が豊かで上質な味わい
2008年 豊かな果実味と程よい酸味が調和した味
2009年 50年に一度の出来栄え
2010年 1950年以降最高の出来と言われた2009年と同等の出来
2011年 2009年より果実味に富んだリッチなワイン
近年の当たり年である2009年に匹敵する出来
2012年 よく熟すことができて健全
史上最悪の不作だが、品質はよく健全、糖度と酸度のバランスがよく軽やか
2013年 ブドウの収穫量は少ないがみずみずしさが感じられる素晴らしい品質

2000年以降のキャッチコピーを調べてみると、ざっとこんな感じですが・・・
2003年は、「100年に一度の出来」と告知しながら、
2010年は、「1950年以降最高の出来」というように、
毎年、具体的な数字をあげるものの、2001年に「ここ10年で最高」 ってキャッチコピーを告知されて・・・
「きっとおいしいんだ!!買わなくっちゃ!!」 って、お客様心理もくすぐられて、購入に結び付くと思いますが、2001年以降、同じようなコピーが使わて、2001年、2002年、2003年と毎年飲まれていて、おいしいと感じられていないお客様が、このコピーを見て、2003年のコピーが「100年に一度の出来」となれば、 「また?」 ってなります。
ちまたでは、ボジョレーって、逆にあまりおいしくないという声も上がったりして・・・このキャッチコピーを見比べてみると、どうかな?って感じます。
ボジョレーだけがワインでないと考えれば、ボジョレーよりもっと手頃な価格で、おいしいワインを購入しようとお客様の心理も流れてしまっているんじゃないでしょうか?
ここ数年、解禁されてから、ボジョレーの売場を見ていますが、ボジョレー人気もどんどん低下しているので、輸入量も減少して、店頭でも12月中旬くらいから見切りがされてきています。2000年初めの頃は、店で解禁のカウントダウンなどして、いつまでも売場に残っていることはありませんでした。

ボジョレーは 「鮮度=おいしさ」 だと思いますので、キャッチコピーもお客様がおいしく楽しめるようなコピーにもっと工夫される必要があるように感じます。
まだ新年明けて、2月に入ったばかりですが、2015年のボジョレーのキャッチコピー楽しみです。

やはりキャッチコピーは・・・
「誰に思いを伝えたいのか?」 
ターゲットにするお客様に的確に思いが伝わらなければなりません。
ターゲットにするお客様に、商品、サービスそのものの特徴を端的に表現して・・・

① 「何、これ?」
② 「これいいじゃん」
③ 「へぇ~?」 
④ 「購入してすぐ使ってみよう」

って、興味を抱かせるようなコピーを考えなければなりません。
コマーシャルなどでは、映像画像もあるので、客観的でいいかもしれませんが、店頭やネット広告など、特に、お客様が実際、その商品を見て、購入される場においては、その商品、サービスを購入されての

① 楽しみ
② 生活の変化

をしっかり告知して、お客様にイメージを抱かせるようなキャッチコピーでなければなりません。
そんな感じで、業務でも、お客様が売れて喜ぶ姿を見れば、うれしくなりますので、しっかりキャッチコピー、デザインを考えながら、提案していきたいと思います。

今日も長々としたお話しにお付き合いいただきありがとうございました。
今日も追い込み・・・しっかりガンバ~ (^^ ♪


美と数字の深い関係って? 

こんにちは~ ♬
売り切る仕掛人 匠(たくちゃん)です。

今日は台風8号の被害が、ニュースでいろいろ報告されています。
台風の被害にあわれた地域の方に、お見舞い申し上げます。
また早く復興することをお祈り申し上げます。


今日は、仕事に近い話をさせていただこうと思います・

美しいと感じる比率とは?

私たちが美しいと感じる芸術作品や建築物には、実は数字が隠されています。

黄金比率

たとえば・・・有名なミロのヴィーナスは、あらゆるものを美しく見せる黄金比率という数字が絡んでいます。
ミロのヴィーナス
黄金比率とは、相似(対応する辺の比と角が等しい)の中に現れる数字で、タテとヨコの比率は、1:1.618です。
人間は、バランスを常に、視覚から様々な五感を通して感じていて、アーティスト自身が直感で、「これでいいだろう!!」と適正で作ったモノの中に多く含まれている場合があるようです。
ミロのヴィーナスは「頭からヘソ、ヘソからつま先までの長さ」が、
1:1.618になっています。また「胸と腰の幅」も、1:1.618になっていて、いくつもの黄金比率が散りばめられています。

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売場は、POPのゴミの山?

こんにちは・・・ アンディーンノア社長 伊藤です。

POP!!って?

POPって・・・何って思われる方もおられると思います。簡単に言えば、買い物に行かれて、商品についている商品名や値段をお客様にお知らせするカードのことです。

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POPとは、”Point of purchase advertising ” の頭文字を取った略語です。売場の商品を販売促進するために使われている上の画像のようなカードを総体して言います。英語をそのまま和訳すれば、「購買時点販促」と訳され、商品購入を促す役割を持ちます。

POPの種類は、商品まわりで活用されるPOPは、プライスPOP、商品の説明、活用方法などを記入した機能POPなどに、大きく分けられます。また手書きPOP、パソコンなどで作られたデジタルPOPと作り方からも分類されます。大きなチェーンストアの場合、デジタルPOPが多く、個人販売店、専門店などの場合、手書きPOPが多いです。

POPの役割は、商品に対する思いを伝えて、お客様に共感を生んで、いかに購入してもらうか?

その目的のためにPOPが存在しています。POPを作成する上での注意点をお話しすると・・・

  1. POPは、売場に付ける量が多ければいいということではありません。
  2. POPは、サイズが大きければいいということではありません。
  3. POPは、情報を多く載せればいいといいうことではありません。

たとえば自分が、何か?買い物に行った時に、欲しい目的物がある場合は、興味深く立ち止まって見ますが、ウインドーショッピングで買い物をする場合、自分の歩くスピードを考えて下さい。興味のない商品の場合、けっこう早いスピードで歩いていませんか?

そこで、もう一度・・・上の画像のPOPに登場してもらうと・・・

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画像のような品名とプライスだけのPOPで立ち止まりますか? 

POPの機能には、お客様が足を止めて立ち止まるような、アイキャッチ効果が必要ですし、共感を生むコピーが必要です。 売場には、この「HEAD メンズ メッシュキャップ」の他に多くの種類の帽子が販売されているはずです。でもこの帽子にPOPを付けて、販売を強化するということは、「この帽子はいいんだよ!!」とお客様に共感してもらわなければ、単なる紙切れです。 紙切れは、いくら付けても、お客様からすれば、不必要なのです。

たとえばこんなアイキャッチコピーをつければ、どうでしょうか?

  • 「これからの季節に活躍!!メッシュだから涼しい」
  • 「通気性GOOD!!」
  • UVカット率99% ムレにくく、涼しいメッシュ帽子!」

などのコピーを付けたら、どうでしょう?

不必要なPOPがたくさん売場に存在すればどうでしょう?

  1. 商品そのものの特性、POPサイズによりますが、POPが多く付いていると売場の商品が見えにくくなります。
  2. 自分がお客様に販売したい商品への思いが伝わりません。
  3. 売場が汚い。

悪循環ばかりが生まれます。売場は、お客様に共感を持っていただき、商品を購入していただいて、初めて役目を果たしたことになります。そのためにPOPは必要なのです。

リアル店舗とネット店舗の違い

最近、リアル店舗で商品の仕様や使いごち感を確認して、価格の安いネット店舗で購入するということが、スマホの発展で話題になっています。それは、現在、リアル店舗の売上が伸び悩んでいる要因のひとつにもなっています。ただ、そんな店舗ばかりではありません。実際、高い値段でも商品が売れ、売上を伸ばしている店舗が存在しています。そんな店舗とどう違うのでしょうか?

それは・・・

「共感」を生んで、関係性をつなげて、ファンになってもらっている。

本日もつたない話に長々とお付き合いしていただきありがとうございました。つづきは、また次回に・・・!!

 

 

 

 

 

 

 


ピュアでいること ~Keep your heart and mind pure~

こんにちは・・・ アンディーンノア社長 伊藤です。

早いもので5月も最終週になりました。最近は、とにかく月日、時間が経つのが早いです。やらなければならないことが進んでいないことがあって、日々反省です。ただ、やりたいことがたくさんある自分の人生って・・・ まだこころの花が咲いているので、素敵だと勝手に思っています。

5月は、週末は天気が良かったですね。週末に天気が一度も崩れなかったことも珍しいことではないでしょうか?

さて、今日はこころの持ち方についてお話をしたいと思います。

え~っ!! 若造が何も知らない癖に、こころの持ち方の話などしやがってと思われる方もおられると思いますが、少し時間をいただいて、目を通していただければとありがたいと思います。

日々、同じような仕事をしていると発想や仕事の進め方が偏ってきて、同じ方法で進めようとこれでいいや!って自己満足することがあります。たとえば、ある案件がうまく着地して、クライアント様から高評価をいただいた時、前回の仕事は、これでほめられてうまく納品することができたので、今回の案件内容は違うものの同じようなテイストで進められる経験則が働いて、同じようなまとめ方をすることがあります。

なぜ・・・

私たちのこころは、よかった心地よい状況のことを覚えています。

だから同じようなデザインや企画を作成したりします。それって・・・クリエイティブな仕事をしているのにどうなんだろう? って、私は、思います。

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やはり意識的なピュアな純粋なこころで、ものごとを見つめ、こころを開いてものごとに取り組めば、いいデザインや企画が出来るのではないか?と思います。やはり「慣れ」ということは、純粋なこころでなく、こうすればいいと固定観念を持ってしまうので、ピュアなこころをいつまでも大切にしたいですね。

まずダメ出ししてくれる人や怒ってくれる人に感謝!!

まだまだ考えるぞ!! という純粋なこころを大切にして、今週も楽しみたいですね。

今日は、午後からあるシステムの面接です。通ればいいのですが・・・!!

 

 

 


『のめるもん』知ってますか?

こんにちは・・・ アンディーンノア社長 伊藤です。

今日は、最近、お受けした(株)モリモト医薬様の 『のめるもん』 のデザイン&企画のお話をさせていただこうと思います。

最近、発売されたばかりなので、『のめるもん』って? 思われる方が多いと思いますので、まずは、どんなものか? モリモト医薬様から画像がアップされていますので、下記をクリックしてご覧下さい。

この『のめるもん』は、「ゼリー状オブラート」と言われる製品群の商品です。マーケットは60億円以上になり、さらに拡大を続けている分野の商品です。

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