行列できる店には、やっぱ「ワケ」があるよな!!

日頃、大手スーパーの販促企画やデザイン業務をしているとよくわかるのですが、私の大学の時代だから、もう早いもので30年も経過してしまったのですが、昔は、大手スーパーに土日に、買い物に行くのは、重労働でした!!
お店に行くだけで、道路も渋滞して、店に入るのもたいへんだった。
またうんざりするようなレジに並ぶ人・・・ 特にこれからの年末は、大みそかに近づくほど、お店に入るのには苦労した経験があります。

そんなスーパーで、18年間勤務して、超忙しい時期とバブルがはじけて売上確保に苦労した時期、そして大型店化の時期とそれぞれの時代を内部で経験させていただきました。

時代環境も変わり、今では渋滞して入るのにも時間がかかるという店も数えるほどしかないのではないでしょうか?
特にイトーヨーカドーの不採算店舗の閉店のニュースには、驚かされました。
業界は、イトーヨーカドーか? イオンか? と言われるくらい二強化しているのですが、イオンも数年前に新聞広告で 「イオンのお詫び」 という告知をされて、お客さまのために頑張りますと宣言していたのですが、お客さまの入りを見ていると大手スーパーは、時代の流れと乖離しているように思えます。

それはやはりお客さまが入っているか? 入っていないか? がすべてではないか? と思います。お店は、お客さまに利用していただき、商品を購入していただいて、初めて機能する。 お客さまが来なければ、店内でどんな手をうとうが、ビジネスにつながらない。特に、平日は、ひどい。
その一角をなす会社が、業績悪化にともない不採算店を整理するというのは 「やはり」 というショックを感じました。

前置きが長くなりましたが、私のお世話になった業界の話しを長々としてすいませんでした。でも閉まってしまうと不便になったりするので、頑張ってほしいものです。
今日は、そんな大手スーパーの話ではなく、先日、芦屋ラポルテ東館1階にある 「まきの」という天ぷら定食屋さん に行って感じたことを記したいなぁ? って思います。

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この「まきの」という天ぷら定食屋さんは、株式会社トリドールが展開されているお店です。ここのモット-は 「作り置きなしで、揚げたてのみを提供する天ぷら定食専門店」 ということです。
やはりこの芦屋ラポルテ東館の1階でも、けっこういろいろな飲食店が並んでいる中で、お客さまが並ばれる店って、やはり 「ワケ」 があるなぁ? って感じました。
当然、利用され食べられるお客さまの嗜好性はありますが、これだけ強烈に出ると、もし自分がビルのオーナーだとしたら、やはりビルを利用してほしいので、そんな お店を集めて、リーシングしてビルの価値を上げたい と思うものです。

昔は、消費行動の仮説でアイドマの法則なるものがありました。
アイドマの法則というのは・・・

「ア」 Attention 注目
「イ」 Interest 興味
「ド」 Desire 欲求
「マ」 Memory 動機
Action 購入

最近は、ネットの急速な普及と共に、お客さまがお店やサービスを選ぶ観点って変わってきているのに、利用しないのは、もったいないなぁ? って感じます。
特に、何年も続いているお店は、それだけの価値を持っているのに、有効に使わない姿を見て、もったいないなぁ? と思います。
またそんな 歴史だけしょっているお店は、これからの時代淘汰の対象になるだけだろうなぁ? とも思います。
それだけの 「味の価値」 があるのに、林修先生ではありませんが、「いつやるか? 今でしょ!」 ということです。もったいない。
現在は、アイドマの法則から 「アイサスの法則」 に変わってきているのです。
アイサスの法則というのは・・・

「ア」 Attention 注目
「イ」 Interest 興味
「サ」 Serch 調査
Action 購入
「ス」 Share 共有

昔であれば、大手スーパーでもチラシの効果があって、来店客数が大きく伸びることもありました。でも現在では、チラシ日に買い物に行ってみても、平日に少し毛が生えたくらいで、ほんのひとにぎりの効果が望めるだけです。
ただ制作費など多額のお金を払いながらも、ほんのひとにぎりの効果しかないチラシは、競合との関係があるので止められないという現状・・・ 経営サイドは、トカゲの尻尾切りのような政策ではなく、考えるべきだと思います。たとえば、チラシの多額の経費分を削除してしまって、それを乗せている売価を削減分安くすればどうなのでしょうか?
新聞購読率が、年々下がりつつある中で、折り込みチラシはどうなのかな? とも思っちゃいます。

話しが横道に反れてしまいましたが、現在は 「Serch」 というネットの書き込みなどを参考にしちゃいます。飲食サイトであれば、「食べログ」などの口コミサイトがあります。そこでまず調べて、知ることが多いんじゃないかな? と思います。そして、行動、購入につながる。
そして 「Share」 ということで、食べた感やモノなどの使用感を記入して、他の方との共感を図る。
やはり 「食べた感」「使用感」 などの経験というのは、お店を選んだり、商品を買ったりする参考になるものですし、飲食店の経営者が、お客さまの声を耳に入れて、メニューの変更の参考などにもできる。
きっとそんなことをうまく使って、広告をしているお店が行列しているお店のひとつの条件ではないか? と思います。

飲食店では、QSCのレベルを上げること = 「売上・客数をUPさせる重要なこと」 と思って、頑張っているお店がたくさんあると思います。

「Q」 料理をおいしくして
「S」 接客をよくして
「C」 店をきれいにして

でも、今は・・・

● 客数を増やすための話題作りと想い
● 客単価を高める商品の価値の創造と想い
● 利用頻度を上げる企画の創造と想い

そんなことを「まきの」さんの話しに戻すと・・・

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オープンキッチンのため、目の前のキッチンで調理される様子を見ることができて、注文を受けてから一品づつ天ぷらを揚げ、連続して揚げたてを提供する「都度揚げ方式」を展開されています。
常にお客さまの食べ進め具合を見て、揚げたての天ぷらを出していただくので、おいしい天ぷらが味わえる。
昔は、カウンターを囲むようにして、料理が出されたと思うのですが、そんな 「作りたて料理を出される」 ことにより評判を勝ち取る。
また定食のコースもあり、リーズナブルな価格で食べれる。

やはり 「アイサスの法則」 を意識して、展開される必要があると思いますし、話題作りが必要なのではないか? と思います。

飲食店では やはり 「お客様視点での味」「お客様視点でのサービス」「お客様視点での価値」が必要なのではないか? と思います。
昨日のブログではありませんが、「やりたくない」ことを列挙することから始めませんか? きっとその中に 「競合と競争したくない」 というのが、あると思います。
そのためにあなたの価値をデザインしちゃいます。
デザイナーと共に、メイクしちゃいます。

今日も長々とお話しにお付き合いいただきありがとうございます。
同じ業界の人気している分析をしてみてはいかがでしょうか?
でも、マネをしても、二匹目のどじょうはいない時代です。

パワスポ社長_感謝