窮地こそチャンスととらえて行動する!!

こんにちは。売り切る売場仕掛人 伊藤 匠です。

先週末に 枚方出身の岡田准一さん主演の 「海賊とよばれた男」 を見てきました。 同じ百田さん原作の 「永遠の0」 も面白かったのですが、この作品は、会社経営者という視点から見るととても勉強になります。

この映画の時代背景、その当時の主要燃料は 「石炭」
そんな時代に 「石油」 の将来性を見越して、北九州の門司で、国岡商店を設立し石油業を始める。
ただ新参者の会社と取引する会社はどこもなく、資金も底につく。

関門海峡を行ききするポンポン船からヒントを得て、伝馬船を漕ぎ、

「油持ってきたにけぇ--!!」

と叫びながら、海の上で油を売りさばく・・・
陸では、この地区はこの会社が石油を売るという契約があった
でも販売は海の上!!

「海に下関も門司も関係あるか!」

と意に介さず、海上を席巻していった。

お店も「売ろうとしても売れるもんじゃないって」時代に、その窮地にあきらめてしまうのか? イヤイヤと活路があるといくのか?
そんなことを考えながら見ているととても勉強になりました。

●「海賊とよばれた男」公式サイト
http://kaizoku-movie.jp/

そんな映画を見て、学んだことをサクッとブログにまとめてみました。

2014年3月に国税庁が発表した「法人企業の実態(会社標本調査)」で平成26年度分の法人数は、261万6485 社。
そのうち連結子法人1万711社を差し引いた260万5774社の業績は、黒字企業 が87 万6402社で 「33.6%」 
ただその一方で、赤字企業 も依然172 万9372 社と全体の 「66.4%」 を占めている現状だそうです。

「3社に1社は赤字!!」

えっ!! そんなにと思われた方も多いと思うのですが、どこの会社も汲々とした環境の中、頑張っておられる。
そんなことを知り、経営者の視点でこの映画を楽しみました。

「とことんやってみようや。・・・それでも、どうしてもあかんなんだら・・・一緒に乞食やろうや!!」

国岡商店を設立し資金が底をついた時に鐵造が言ったセリフ。

やはり 「全員一丸となって、目標に向かっていく」
この映画を見て、改めて全員一丸で目標に向かう会社を目指したいと考えた。というより実現できていないが、現在進行形で、ずっと考えている。

だから経営者にみんなを守るという意識が芽生える

各自うちに秘めているものは大きいかもしれない。
でも 「忙しい」「私にはできません」 を理由に、指示している動きを先延ばしにしていくと、けっきょく結果が出せない。

店主の鐵造が指示したことを、まずやってみる組織は素晴らしい。
やはりそれが会社という組織体だろう。
「誰か?」 がやってくれるでは、会社という体をなさないだろう。

やはり鐵造が舵取りをした判断に対して
「決断したことを実現させるための実行力」

初志貫徹というか?!
一歩踏み出したことへの 「信念」「実行力」「執着力」「こだわり力」

進む方向性を決断したら、ぶれたらダメということ。
業務を進めていくうちに、不安を感じてくるもの。
でもそれで気持だけの問題で軌道修正や方向転換したらダメ。

映画の後半で、石油メジャー会社が、国岡商店の石油輸入ルートを封鎖し、石油を仕入れることも出来ず、売ることも出来ない絶体絶命の状況に陥るシーンがあります。スタッフも絶望の表情を浮かべてます。

そんな時に、当時、イギリスが封鎖していたイランのアバダンに、石油を輸入するために、国岡商店のタンカー「日承丸」を向かわせることを決断します。

鐵造は苦渋の決断をするのです。
「日承丸が帰らなければ、自分も死ぬ」というセリフもありました。

「リスクのない商売はない」

一歩間違えば何もかも失うような大作戦。
でもどの選択をしても困難が伴う。
このアバダンに行くことに少しの光明を見い出したのでしょう。
この映画の中で絶対絶命の中、海上で船の横を通り抜けるシーンがふたつあります。

・門司の海上で軽油を売る時に、下関の販売業者が船の進路をふさぐように立ち塞がった時
・日承丸がイランで石油を仕入れ、日本への帰りに、イギリス戦艦から停止を求められたにも関わらず、船長は停止せず進み切った時

当然、ふたつのシーンとも、スタッフの生活、命がかかっている。
そんな中、無茶だというやり方で生き延びていく。
そんな環境の中、目標を掲げて、最後まで貫いていく。

だから 「海賊とよばれた男」 なのかな?

追い詰められたらあきらめる人。
逆にそれをふんばり材料にして上がっていく人。

「窮地こそチャンスととらえて行動する」

そんなとこに中小企業の活路があると学ばせていただきました。
そんな思いを整理して、もう一度、この映画を見てみると違った視点で見れるかもしれないなぁー!!

つたないブログにお付き合いいただきありがとうございます。
Facebookでも紹介したように、企業の経営者の方には、おススメの映画です。