らおも一朝一夕で、今のようになったわけではありません。
USPでルーツを辿っていると、おもしろい経験を思い出しました。
それは売り切る売場仕掛人が、経験した痛い初体験でした。
売場を経験してきた人って、いろいろ経験やエピソードを持ちながら、今に至っている人が多いんじゃないかな?
でも振り返ってみるとそんな体験したひとつひとつのことが今となっては楽しい思い出です。そんなことをサクッとブログにまとめてみました。
らおの新入生の頃・・・33年前。
らおはほんとにいいお店に配属され、上司にも恵まれていたと思います。同期の新入生集合研修に行っても、同期の新入生の誰よりもかなり進んだ形で売場を作らせてもらった経験があったので、研修中、お話しをしていてもかみ合わなかった。
ちょっとしたエピソードは、同じ売場に配属された大型店のある人は、当時、商品一品一品にプライスをつけるラベラーという機械がありました。その人が言っていたのは
「ラベラーシールを貼る競争を売場でして、俺には誰も勝てない」
と言ったので、帰りに研修センターの近くにあるお店に立ち寄って、負けた方が飯をおごるということで、殺虫剤だったかな?
商品の頭にラベルを打つ競争をしました。
あっさり勝ってしまいました。
まるでオリンピックのボルトみたいなものです。
種明かしをすると、らおは、食品売場の加工食品でバイトをしていて、それから入社が決まってから、衣料品のインナー売場でバイトをしていたからです。
らおは入社してすぐにJR東寝屋川駅前にあるお店に配属されました。そこで配属が決まったのが、当時は、生活関連という業種で「文具」「家電」「日用消耗品」「家庭用品」「インテリア寝具」「家具」と言った生活関連用品の売場に配属されました。
やはり新入生は、大きな有名な店に配属されたいものです。
でもらおは、バイトもしていたので、お店の規模や職種にはこだわっていませんでした。ただうっすら思っていたのは、バイトで経験したどちらかがいいなぁー!!
と思っていたら、未経験の生活関連でした。
でもねーお店をやりたい人は覚えておいた方がいい。
大きな店に行って、歯車のようになるより、中堅くらいの店でそこそこ人がいる店の方がいい。
フロア長の本部から来られたばかりの方で、好き放題やらせていただきました。
少し前置きが長くなりましたが・・・
入社2カ月して 「伊藤君、木曜日チラシで、お客さまを呼ぶようなチラシを作りたいので、チラシ商品3点出してくれ」 と言われました。
その頃は、価格的な面もまだよくわからなかったので、今思えば、おまえよくやったなぁー!!と思います。そういえば口うるさかった上司のチェックが入らなかったのも不思議でした。
そんな新聞折り込みチラシにお客さまは、開店と同時にエスカレーターを「ドドド」っと音を立てながら上がってくる。
らお的には、「来た来た・・・」とマンガの世界
らおはフロア長との約束を果たしたぞ!! という思い、でも200個くらい準備していたものが、ものの10分で売り切れ完売。
そこから天国のような気分から真っ逆さま地獄が始まりました。
売場で10分で商品が切れるってどういうことなの? って怒りだすお客さま。らおも謝っていましたが、フロア長、店長まで出て来て謝る姿には、売り切る方法もお客さまが満足していただく方法じゃなきゃって学習しました。
昼からは、おそらく近隣の薬局やスーパーなどがメーカーに連絡して、本部の各バイヤーに連絡が入ったようで、夕方には、本部のチーフバイヤーがお店に来るという店長から話し。
当時は、商品売価はメーカー主導のようなもので、新店のオープンなどには特別な価格が出ていましたが、どこも横並び状態でした。
らおは、そんな話しを聞いて、ビクビクしていたら、チーフバイヤーではなく、
専務が来店され、これで終わったか?
次の会社、探さなくっちゃと腹をくくったものでした。
専務との話しは、入社役員面接でエピソードがあったので、また次回に・・・。でも厳しい方で有名な方でしたが、らおは大好きでした。
それから少しして専務が売場に来られ、ニヤッとされた顔を今でも覚えています。
この件は、本部でバイヤーのみなさんが怒っておられていたのは各メーカーセールスから後日聞いたのですが、そりゃ迷惑を掛けたのだから当然だと思います。
でもそれから一カ月くらいしてから、今は亡き2代目社長が、お店を回ってこられました。当然、社長が売場を回られるので緊張します。でもこの社長は、お店を回る時は、けっこう一人で回られていました。
今でも覚えているのが・・・社長と連れしょん!!
トイレに社長が入っておられたのも知らなかったのですが・・・
社長と連れしょんって言ったら怒られてしまうかもしれませんがあんぱんが大好きで、あんぱんまんのような顔をしていた社長が出ていかれる時に
「頑張れー!!」
ってさりげなく言われたことです。
エッて思いましたが、社長、もしかしてあのチラシ事件ご存知だったのかな? と思いました。
そんな社長の姿を見てきたので「お人好し」と言われようが、今のらおの社長スタイルは変わらないだろうなぁー!!
売り切るにもいろいろ方法があります。
そこが仕掛けです。いろいろな経験をしてきたので仕掛人なのです。
でも商品が売り切れて、スカッとしたのも本音。
利益を意識した売り切る方法を伝えていきたいですね。
つたないブログですがお付き合いありがとうございました。
こうやって反骨精神で頑張っていけるのも満治社長の姿を見ているからかもしれません。
あんぱん食べて、笑顔でGO!!