お客様に喜んでいただくには「目線」が大切❣️

好きなマンガのひとつに『ROOKIES』があります。
ROOKIESの第8巻に、お店の参考になるシーンがあります。

川藤幸一
「彼らは未熟なんです。我々と同じ物の見方をしろと言ってもそれはまだ無理なんです。だから我々が彼らと同じ目線をもってやらなきゃいけないんです。」
辻先生「あ?」
川藤幸一
「デパートやなんかに家族連れで行くと子供はすぐに疲れた、抱っこしてって言うでしょう、なぜだかわかりますか。」
辻先生「だから子供は身勝手だと言うんだ。」
川藤幸一
「ちがうんです。それは全て商品が大人の目の高さを想定して並べてあるから子供にはよく見えなくてつまらないからなんです。でもおもちゃ売り場で疲れている子供はいない、それは全て子供の目の高さを考えて配置してあるからなんです。
逆に今度大人はそれを見下ろす形になる。教師と生徒はそれじゃだめなんです。子供の目の高さでは何が見えているのか、今度は大人が床にはいつくばってでも同じ目線を持ってやらなけらばならないんです。彼らは本当はもっともっと我々と話したいんです。もっと色々聞いて欲しい事があるんですよ!」

水族館やお店の売場を見ていて、川藤監督もいいこといってたなぁーー(笑) 思い出しました。

こんにちはーー!!
データをデザインする売り切る売場仕掛人 伊藤匠です。

私は小さい頃から両親について買物に行くのが好きでした。
でも週末、お店を見ていると、親子連れのお客様って、子供さん人口が少ないと言っても、あまり見かけません。

水族館を見ていて、このROOKIESの川藤監督の言葉を思い出しました。マンガも何気なく読んでいると単なるセリフと流してしまいますが、参考になるとチェックしていると、こうやって考えたりもできるのです。そんなことブログにまとめてみました(笑)

須磨水族館の入口を入ってすぐの大型水槽です。小さな子供さんでも目線に魚が泳いでいるので、喜んでみています。

週末は水族館三昧ーー!!
水族館には、親子連れのお客様がたくさんおられます。
須磨水族園の大型水槽前も子供さんが喜んでみる姿。

昔は、大手スーパーもこうだった。
というか? 小さなお店でもこうだった。
でも現在、週末の大手スーパー、食品スーパーで買い物していても親子連れのお客様は少ない。

大型水槽以外は、子供さん目線より台が高く、水槽も見上げる感じ。だから子供も興味を示さない。

須磨水族園が、開業60周年ということで、見せ方が古くなっていることもあるが・・・
川藤監督の言葉通り、他の水槽は、子供目線より高いので、子供も須磨水族園には珍しい魚がいるのに興味を示さず、フリースペースのようなとこで走り回ってる子供が多い。

私の目線(大人目線)では、とても見やすい・・・

大好きな魚ピラルクも肉厚、体高もあって、十分に楽しむことができる。
ヘラチョウザメも珍しい。口を開けて泳ぎながら、プランクトンを捕食する姿が楽しめる。

ほんと画像のヘラチョウザメ以外にもオーストラリアの肺魚の ネオケラトドゥスの大きなサイズ。
なかなか他の水族館では楽しめない珍しい魚が、この水族園にはいます。

動物園、水族館などの施設は、子供目線で考えないと、見えないので子供にとっては「退屈な施設」になる。

だから・・・

『子供の目の高さでは何が見えているのか、今度は大人が床にはいつくばってでも同じ目線を持ってやらなけらばならないんです。』

これは大手スーパー、食品スーパー、お店もそうです。
価格がどんどん安くなると、お買い上げ点数を上げる仕掛けを考えないといけない。
クロスMDで売場作りをしても客数が増えなければそんなに効果はない。

●そのために・・・

『子供さんが退屈しない売場』

を考える必要があるんじゃないか?
お店のスタッフの方が子供目線で売場を見てみる必要がある。

それは水族園の水槽のように、子供目線では、水槽が目に入らず、台だけが見える。
いくら台の上の水槽に珍しい魚が展示されて泳いでいても、台だけしか見えないのだから子供は退屈するだけだ。

お店の売場でもそうだ!!
週末は「カレー」「お肉」だというなら、子供の好きなメニューでもあるわけだから、きっと興味を示すはずだ。

先週末は29日ということもあって、
どのお店のチラシも「にく(29)の日」の訴求。
肉の日も始めた頃は、効果があったが・・・
どのお店もステーキ、焼肉メインの新聞折り込みチラシの訴求で、マンネリ化!!

子供は新聞折り込みチラシを見ない!!

●売場の陳列を子供目線におとすと・・・

・カレー
・ハンバーグ
・焼肉  などなど

子供が好きなメニューを親にリクエストするようになる。

これが今、お店で欠けているポイントのように感じる。

●データを整理すると・・・

・新聞折り込みチラシで、いくら安く売ってもお客様の買物テンションは上がらない。
・今のお店の売場で一番減っているのは『家族連れ』
・どうして減ったか?子供さんにとって売場は退屈だ
・子供さん目線では、什器しか見えない。
・陳列の高さを子供さん目線にしよう。
・たとえば「肉の日」と打ち出すより「今日はハンバーグ」と打ち出して、売場の目線を子供目線にすることによって売上は変わる。

水族館を見て、売場を見て感じるのはこんなことが、まずひとつかな?

●今日のポイントは・・・

お客様があなたのお店を利用される理由を考えることかな? (笑)

最後までブログを読んでいただきありがとうございました。