先日、人工知能 「ワトソン」くんが、銀行に内定し、実際に仕事を行っていく報道について話しを記させていただき、ネットなどで表記されているこれからなくなる職業について説明させていただきました。
先月購入していた 「COURRIER JAPON 5月号」 を読む時間がやっとでき、ぺらぺらと読んでいたら、まさに、この人工知能 AI のことについて対談が掲載されていました。
今日は、そのことについて記しておこうと思います。
対談記事の中に・・・
先日記させていただいたように、年代を追うごとになくなる職業がやはり説明されていました。
この対談では・・・
● ここ5年間くらいのスパン → 短期
● のち15年くらいのスパン → 長期
● その間の期間のスパン → 中期
としてとらえられていました。
●ここ5年間くらいの短期では、日々のデータをたくさん取れる仕事や知能インテンシブ(知識集約的)な仕事が、人工知能に代替えされていくと言うことです。紹介されているのは、会計士、弁護士のような仕事で、もちろんそれらの業務のすべてではありませんが、人工知能がこなせる部分ということです。
●5年〜15年くらいの間の中期では、「異常監視」系の仕事を人工知能が担っていくということです。紹介されているのは、警備や監視の業務で、最近、著しく進んでいるディープ・ラーニングの技術により、新しい特徴量 (画像や映像などデータの特徴を数値化したもの) が獲得しやすくなるので、異常が起こった場合、監視しているコンピューターも 「何かが普段と違う」 と気づくようになるそうです。
そんなところから監視カメラの映像を見て、異常事態を発見するそうです。
●15年くらい後の長期では、政治や企業経営など、大局的な判断をしなければならず、大きな責任を求められる仕事。
また営業、飲食店の接客、マッサージなどの療術といった、人と直接触れ合う仕事しか残らないと言っています。
といった感じで語られていますが・・・要は、
人間が予めどんな 「目的」 を人工知能に与えるか?
この価値観によって、人工知能の働きが異なってくるということです。
インプットするのは、人間なので、逆に人間が 「何が価値なのか?」 「何が目的なのか?」 ということを真剣に考えなければならなくなります。これを間違ってしまうと人工知能の働き方も異なってくるということだろうと思います。
人工知能が社会の様々な実務を効率的にこなしてくれて、そのお蔭で人は、社会全体をよくするために考える事ができるようになります。
人工知能が、人間の知能を超えてしまう 「シンギュラリティ」 は・・・
2045年
と言われています。
でも人工知能は、価値や目的の設定を間違わなければ、SF映画のように人間を支配して、征服するなんてことはないでしょうし、さらにより良い世界のために使われることを願っています。
人工知能社会では、現在でも各国による 「常識」 は、多様化しているように、従来の社会で当然とされていたことが、当然ではなくなる。
だから現在よりさらに多様な価値観を理解していかなければならない・・・
●多様な価値観を持った人たちと人間関係を築き、理解し、尊重すること
●人工知能は、創造することは出来ないので、創造性を高める必要性がある
そんなことを考えていけば、さらに楽しい世界が開けそうな感じがします。特に創造性を高めることは、楽しいことです。
今日も長々と私の話しにお付き合いいただきありがとうございます。