いよいよ旧正月が、目前に迫ってきましたね。
あちらこちらで、中国語やハングルで表記された案内POPやお買い上げ頻度の高い商品を集めた売場を見るようになってきました。
小売業って、けっこう前年実績主義で、予算などが計画されているところがあって、そんなことから、ふと思ったことをまとめてみました。
旧正月が近づいてきたので、最近、メディアなどでも、よく 「爆買い」 の話題などのニュースが取り上げられています。
ほんとうに買っている人の姿を見ると、こんな商品も買っていくんだということで関心を持ったりします。
メディアでも、当初は10万円近くする高級炊飯器や温水便座を購入する姿が報道されていましたが、最近は、ドラッグストアで、化粧品、健康食品、薬、紙おむつなどの小物をまとめ買いする方の姿が目につきます。
ただ中国経済が減速している中、政府が規制検討をしているなどの報道も、最近は目によくつくようになりました。
「爆買いで日本に流れるカネを国内消費に向かせたい」
というのは、総合スーパーの業績が悪化して、経費を削減して、利益を確保したいのと同じで、中国政府としては、経済の悪化に歯止めをかけたいわけですから、当然、検討してくるでしょう。
そんなことを想定して・・・
「次の手」 を考えているか?
ということです。
特に小売業というのは、前年実績に基づき、予算が組まれ、それに対して、管理体制を整え、運営されています。
この 「前年実績」 というのが、曲者 で、予算を計画する中で、悩むもとです。
たとえば、今年の初売りでも、高島屋では、免税品売上高が、前年比5割増と、外国人観光客さまさまの売上だったそうです。
現在、百貨店が好調なのは、インバウンドが支えてくれているからで、もし中国政府が、規制すれば、下手すれば、総合スーパーは、不振の網の中、苦しんでいるわけですから、百貨店もということになれば、国内消費は、そんなに伸びていると思えないので、経済が冷え込む可能性が大きいわけです。
そんなことが予想される中、昨年実績に基づき、営業活動をしていると規制が入った途端、仕入れたモノが売れず、ストックに残ったりして、悪循環が起こる可能性が大きいと想定されるのです。
海外の方が、爆買いしなくなった時のことを考えて、計画していかないと突然、、減速しても対応が難しいと思います。
その辺を考えて、予算組みをしていなかないと、こわいなぁ-!!
そのために少しでもインバウンド売上をカバーして、運営できる体制を考えておかなければなりません。
1990年代のバブル崩壊で、国内経済が大きく低下したように、現在の日本の景気は、インバウンドで大きく底上げされている部分もあります。
これからオリンピックイヤーまでは、中国の方だけでなく、欧米人の方などもたくさん訪れると思いますが、現在のような状態の時に、次の手を打つことは、精神的にも、余裕があるわけですから、
実績を分析して、ネットにも多くの情報や仮説が掲載されているので活用すべきではないか?
予算って、私の経験上、あまりにも実績から乖離したものになっているとモチベーションも上がらない ので、こんな時だからこそ、しっかり計画すべきだと思います。
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ということで、売場経験者としては、初めから達成できないような数字は、モチベーションが上がらないので、避けるのとインバウンド実績対策、考えるべきであると思います。