イオン「脱・総合」へ 

今週のテレビ大阪の「ガイアの夜明け」で、「いつもの ”売り場” が大変貌!」 の内容で番組が放送されていました。この番組を見ていて、成長期の時代には、金太郎飴のようなチェーンストアのシステムは必要だったかもしれないけど、今は、不必要で、もっと地域に密着したお店が指示されるということに舵を切り直したイオンは、すごいなぁ!! と思ったことを記してみようと思います。

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今まで不振だった百貨店が持ち直す日射しが見える中、地域に密着して、衣料品・食品・住生活用品なんでも揃う総合スーパーの客離れがいわれ始めて、けっこう時間が経過した。
そんな中、PB商品の売り込みや地域に密着した売場展開などを謳いながらも、実際は出来ていなかったので、メディア報道のようにイトーヨーカ堂の40店舗閉店、今回のイオンの「脱・総合」宣言などが取りざたされている。

年末年始の売場のことでもお話しをしましたが、去年と比較して、どこが違うのか? ということだと思います。去年だけでなく、ここ数年と比べてどこが違うのか? わからない。大手スーパーが、こんな状態の中、私は、大阪市内の各商店街を見ながら、スーパーより、

より地域近い位置にいる商店街って、チャンスなんです。

と私は思うのですが、商店街も動かないのはどうかな? って思います。という前置きが、毎度ながら長くなってしまいましたが

●総合スーパー

店舗数 1㎡ の売上
1994年 1,804店 約82万円
2014年 1,387店 約47万円

この数字を見るだけでも、店舗数は、3割減くらいですが、それより1㎡の売上を見ると、店舗の減少よりさらに売上が低下している。

お客さん離れ

を如実に物語っている数字です。
そんなことを踏まえて、1月4日に「脱・総合スーパー」から「イオンスタイルストア」に大型改装を増やしていくとことのようです。実際、ガイアの夜明けを見ていても、たとえば、今まで衣料品売場であれば、紳士・婦人・子ども・ベビーというカテゴリーを全部入れようとすれば、大型店あればそこそこの売場になったと思いますが、中小型店であれば、一つ一つが小さな売場になり、品揃えはあるけど、買いたいほしい商品がない店になってしまった。
というのが現状を招いた結果と分析され、今回、東京の板橋前野店、御嶽山駅前店で、ターゲット層を明確にして、お店作りをされた様子が流されていました。

●板橋前野店

ターゲット層を、主に30代〜40代の ”子育て世代” に絞られ、商品サービスを提供するお店に、イズミヤ板橋店撤退の後に、変更されたようです。
お客さまの声も「子どもを連れて、自転車で公園の帰りに気軽に寄れるのでうれしい」といっていました。このお店は、お客さまがカットしている間、スタッフが子どもの面倒を見てくれる広々とした美容室、郵便局、板橋区のスタッフがいるベビールームなどがあって、今までモノ売りの館が、そんな館に変わっているということのようです。

●御嶽山駅前店

ターゲット層を、主に35歳〜45歳の主婦や単身者に絞られたようです。周辺リサーチをしていくうちに、現在の売場が、この周辺のお客さまの層と乖離していること。それがお客さまのニーズを満たせないことにつながっているということに気づかれたようです。特に、単身者、ひとり暮らしの人が増えている現状を踏まえ、総菜の扱う数を、これまでの2倍に増やされ、150種あるようですね。お客さまは、「デパ地下みたい」といっておられました。
特に、「ワインを飲みながら、食べれるバル」 っていいですね。
駅から近いので、仕事帰りに気軽に寄れて、かつバルで気にいったワインなどは、すご横の売場で買えちゃうなんていいです。

イオンのことや西友のことやヤマダのことや・・・

今まで当たり前と思っていた
チェーンストアシステムに基づいたような、たくさん店を作って、大量販売する店の時代は終わった ということです。
今の時代にマッチした、半歩先、一歩先を見込んだ店の形にしていかなければならない。

今、経験していることを活用、発信しながら、取り組むことって大切なんだなぁ? って改めて感じました。

そこに気づくか? 気づかないか?

が分岐点のような?
きままな話しにお付き合いいただきありがとうございました。