こんにちは~ ♬
売り切る仕掛人 匠(たくちゃん)です。
「人生」 がテーマの映画は、元気になって、人生を歩む勉強になっちゃうのでよく見たりします。この映画は、富山の新湊のきれいな風景を背景に、「つながる」ことを、メインに描かれた映画でした。
人と人がつながることが当たり前じゃない時代に、「池中玄太80キロ」のドラマで有名な石橋監督が、「これ」 という映画を一本だけ撮りたいということで、作られた作品だそうです。
この映画もキーは、ネットを利用したものでした。
竹之内豊と江口洋介がかっこいい映画です、曳山祭りのシーンは、涙が出ちゃうほど感動モノです。
この「人生の約束」という映画にも 「SNS」 の影響の大きさが描かれていました。
会社の拡大にしか興味のない竹之内豊が演ずるIT関連企業CEO中原の携帯に、かつての親友から何度も着信が入っていました。その友は、二人でいっしょにこの会社を起業し、成長させながら、最終的に追い出す形で決別した航平でした。胸騒ぎを感じ、航平の故郷に向うが、そこで直面したのは、航平の死でした。
航平は、余命わずかなことを知りながら、最後に曳山につながりたいと15年ぶりに故郷の土を踏んでいました。そして曳山につながることなく他界してしまいました。
中原は、航平に娘の瞳がいたことは知らなかったのですが、瞳に自分に何か? できることがないか? と瞳に聞くと・・・
「西町から四十物町(あいもんちょう)の曳山を取り返してくれますか?」
四十物町は、富山県新湊にある町のひとつで
●若者の流出による引手不足
●曳山の維持費が底をついてしまって
曳山を守ることができず、資金豊富な今年の祭りは、四十物町に曳山を曳かせることを条件に、譲ってしまいました。もちろん曳山は、売り買いするものではないですが、苦汁の選択をしたわけです。
そして西町の会長に、約束を反故にされ、死期迫る航平は、最後の最後まで、西町の会長に抗議をしていた。
それを知った中原は、航平と共に、起業した会社も不正取引で強制捜査を受け、すべてを失ってしまいました。
そして航平と過去に交わした約束を思い出します。
●一度口にしたことは実行する
だから瞳との約束を果たすために、ひとり振り返った時に、友への手紙をパソコンに打ち込み始めました。
「友よ。
おまえが大事に持っていた祭りの法被を久しぶりに見せてもらった。藍色の背中には、「四十物町」と白く染め抜かれていた。
この町で三百年以上続く曳山祭りを、おまえがこよなく愛していたことも俺は初めて知った。
友よ。
おまえが愛した曳山。
それを曳くことを「つながる」と言うことも教えてもらった。
つながる。
それは単に、曳山と曳き手とのつながりに止まらず、神と先祖と、町と、その町に住む人々とつながることを意味する。深い言葉だった。
そして、遠く離れた東京で暮らすおまえのこころも。
常に曳山とつながっていたことを、俺は知った。
そして、愛した曳山が、他の町へ譲渡されたと知ったおまえの激しい憤りを、俺は知ることになった
・・・・
だが、誠意ある男であり有能なビジネスマンだったおまえが、どうしても納得のいかなかったのは、約束を破られたことだった。」
という文章をパソコンで、打ち込み、これを中原は、ネットにつながる環境でなかったため、あいさつに訪れた社員に、ネットにあげてくれと手渡した。
ネットにあげてもらった記事が、拡散し始め、西町に対する批判が渦を巻き始めた。そして会長に批判が集中し始め、周囲が立ち上がる。
以前、Twitterなどで先導され、エジプトなど政府が引っくり返った状況と同じ状況が、この新湊にも表れる。
最終的には、西町の青年会も立ち上がり、西町、四十物町、隔年で交互に曳こうということになり、手を取り合う形に・・・
エクスマ新春セミナーで、短パン社長も言われていたように、今の映画でネットに関するシーンは必須だなぁ!? って思いました。
ネットのつながりが、どんどんメジャーになる。
つながっていないとこの将来、難しいなぁ?
って改めて感じました。
最後に、中原は、曳山に「コウヘイ」と彫られた名前を見つけ、そこを握りしめて、航平の法被を着て、曳山を曳くことに参加していました。
ここにこの映画のテーマのそれぞれのつながりが凝縮されているシーンじゃなかったかな? と思います。
この映画は・・・
● 新湊のきれいな風景。特に、石橋監督は、「ベニス」 を意識した風景観で大切にされたようで、とてもきれいな画像です。
● 日本の伝統ある祭り。
● 祭りの根幹の「つながり」を表現し、考えさせられる。
という感じで、いろいろなつながりが表現されているので、元気をもらえる映画でした。
やっぱ・・・ 映画は、おもしろいですね!!