昨日は年金定期便のことをお話しさせていただきました。
今朝の新聞でシャープの買収決定の報道を目にしました。電機業界と言えば「技術力の日本」ということで、世界を席巻した花形時代もあったのに、どうして衰退してしまったのか?
そんなことはさておき、企業の業績不振の話しが報道されると決まって流れるのが、早期退職制度を利用した退職者の募集です。
私も40歳の時に、小売業の会社を早期退職者制度を選択して、退職したひとりです。
私は、当時希望選択年齢ギリギリのラインでした。
面接では、当然引き留められたひとりだったのですが、私と年配者への対応の違いに憤りを感じました。
でも家族には、不安をかけたと反省しています。
当時は、早期退職者制度は、導入始まりの頃でした。
私は、それまで土日の休みがなく、子どもと触れ合うことも少なかったので、今までしてやれなかったことをしてやろうと子どもと遊んだ一年でした。
余興はさておき、企業業績は急回復することはないと思うのです。
そんな環境の中、この制度を利用する企業は、ますます増加するのではないか?と思います。そんなことをブログにまとめてみようと思います。
企業業績が悪化すると、企業内では人員整理のようなさもすぐ早期希望退職制度が募集されるようなうわさが流れたりします。
そんな時に不安を感じるのが、今の時代であれば、私の年齢くらいの人ではないでしょうか?
早期退職制度は、退職金を上乗せしていただけるのですが、正直な話し次の仕事が決まっていなければ、いろいろな支払いがありますので、水のごとく出て行きます。
かつ昨日の話しのように公的年金の支給額は減少傾向にあるわけです。そんな状況で、50代で早期退職すれば、公的年金も少ない、収入もない生活できないじゃんってことです。
そんなところにリスクを感じていて、居心地の悪い環境から一歩踏み出せないでいる同世代の方って多いでしょうね。
ここは我慢だ-!!
NTTコムリサーチの調査によると、転職を検討している人は20〜40代では40%程度で推移しているのに、50代になると22%まで落ち込むそうです。
ここまで頑張ってきたのだから、転職するリスクを背負うより、我慢してこの会社で頑張ろうって思っておられるんでしょうね。
私のように小売業から当時は、パソコン業界に転職を希望したのですが、面接官からあなたのような年齢で、この業界に入ってくるならもっとスキルがないとダメとはっきり言われました。
言われた時は、ムカッとしましたが、振り返ればありがたかったです。
転職したい、起業したいと思っている人は同様なリスクを感じられていると思います。当然、私のような世代になると仮に転職した場合、求められるのは、
「専門性に秀でている人です。」
なので、違う業界に転職しようとしたら、当然、ノウハウ、スキル、必要なマインドを身につけなければならないので、今のままでいいや!!ってなるわけです。プラス年齢的な壁でしょう。
そんなことが早期希望退職制度の話しが出るたびに、こころの中で葛藤してきたことでしょう。
私も当然、そんな気持ちありました。
また失業中に、自分の価値を信じていただけに挫折したりもしました。
でも私は「楽しさ」を選びました。
新店オープンを2店舗経験して、企業内1番店の業種の副を経験させていただいていたので、このまま会社にいても軌道に乗っていける感覚はありました。
でも売場でお客さまから
この商品安くしてくれとか?
従業員の応対のクレーム処理に行ったりして?
楽しくなかったですね。そんなことから私は選択しました。
今いる会社の職場にしがみつこうと思いませんでした。
でも今の環境を考えると定年までの余生を、早期退職の勧告や役職定年といったリスクにおびえながら日々過ごすってどうなんだろうと思います。