「良いモノを作っても売れない!!」
そんな言葉が使われだして、かなり年月が流れました。
バブルがはじけて消費者の方は、自己防衛として、モノはほしいけど買い控えるようになりました。
そんな消費を刺激するように、ダイエーやユニクロで「安くて良質な商品」を店頭で強化販売するようになりました。
そんなことがPB商品の走りでなかったかな?って思います。
売場でも自社開発商品は利益率が違うからフリースペースなどで日用消耗品は山積み販売しなさいと指示があったりもしました。
「なぜ買ってくれないのか?」
一部では「商品飽和時代」などと言われていますが、やはりお客さまが必要だと思ったら購買されます。また昔のように人気商品が極端に集中して売れることはなくなりましたが、でもミニブームのような消費も依然として残っています。
いくら価格を安くしても、メーカーごとの品質はさほど違いがない時代。同質の価格競争をしても売れないのです。
価格もいくら安いと言ってもあまり遜色はありません。
売場を見ていて感じるのが・・・
通常扱っている商品=「定番商品」と言われる商品の価格が、お店によって異なること。これは同じ商品を、数店舗で比較してみると意外なスーパーが安かったりします。
「価格は安いよ!!」って告知売込みしているスーパー程、山積みなどで目立つ商品は安いのですが、定番商品は逆に高いことがあるので注意です。
「値入ミックス」「粗利ミックス」
というか? 利益の算出の戦略は、スーパーによって異なるので私がスーパーの売場を見る時のポイントが多少なりとも参考になればいいですね。
少し話しが横道に逸れてしまいましたが・・・
昭和の時代って「ほしいモノを買う」時代だった。
平成の時代に入り「安くて良い商品、お得な商品を買う」時代。
でも最近、感じるのは
「ほんとうにこの商品は必要なのか?この商品を買ったら、こんな楽しみ、メリットがある」
という経験や買う理由がお客さまに通じなければ、商品は買わないということです。
逆にそんな思いが通じる売場作りをしているか?
ということです。売場を見ていても、そんな思いで作られた売場って数少ないように思います。
ただ商品名と売価だけのPOPや販促物の種類のみが氾濫して、お客さまがこの商品を購入しての楽しみがイメージできるような売り方を考えたいものです。
特に山積み商品、催事商品って、売場の総面積からすれば、ごく一部で、大きなスペースを取っているのは、定番商品と言われる通常商品なので、売場の活性化も含め、POPなど工夫したいものです。
もうひとつは、エクスマセミナーなどで藤村先生のお話しの中で聞いたことなのですが・・・
「消費は友達のつながり」
の中で起きるということです。
私も会社の業務なども、日々、つながりをお話ししたり、その人のブログを読んでいると、この人の力をお借りしたいなぁー!!
ってことがあって、現在、調整を進めています。
SNSでつながったり、通常話している友達が
「この商品のここがいい」
「この店のこの商品おいしいよ」
「この店のこのサービスいいよ」
って言うだけで、特に影響力の大きな人が、商品の良さを話すだけで、消費が起こったりするわけです。
そんなことを考えれば、SNSのつながりも大切です。
こんな時代になっても、SNSもやっていない会社もあったりで、もっとつながりを大切にすべきなんです。
要は・・・モノが売れないと言いながらも人員減を理由にするのもいいかもしれませんが・・・
売場の作り方ひとつで、売上は改善できる!!
買っていただいたお客さまを考えた売場を作ってみたらいいのでは?