自分の経験に新しい発想を掛けること

『がっちりマンデー』
毎週、日曜日、朝7:30 楽しみ~

昨日は「あの会社は今!? 」

一世を風靡したあの商品を生んだ会社はどうなっているのか??

●1996年ポケベルで一世風靡した「東京テレメッセージ株式会社」
●1995年「芸能界は歯が命」のCMで話題になったアパガード「株式会社サンギ」
●1960年代ハイ取りテープリボンで大ヒットした「カモイ加工紙株式会社」

が紹介されていました。

当時、お客様のお役に立ってヒットした商品が会社の屋台骨。
時の経過と共に、商品、サービスが他のものに取って代わられて、衰退しました。

まるで現在の迫ってきているAIの問題のようです。

普通、衰退業種の各社は時流に合わせて、新規事業に転換する話しであふれているのにこの3社は違います。

● この3社に共通するのは・・・

積み重ねてきた経験に新しい発想を掛け合わせて
圧倒的な化学反応を起こして、パワーアップした商品を開発していること。

経験はそこにしかない積み重ねてきたノウハウ。
せっかくだからそれを活かしていきたいもの。

新規事業・・・?! 経費も時間もかかります。

そんなこと考える前に、ちょっと待って下さい。

あなたの仕事に加える新しい発想は何でしょう?
僕は、それをいっしょに考えるお手伝いをしています。

子供の頃、買物に行くと、お店の天井からハイ取リボンがぶら下がっていた。

1983年 スーパーに入社して日用雑貨を担当しました。
初夏の手前くらいで、売場の催事コーナーに殺虫剤を広げて
「殺虫剤フェア」を展開。

殺虫剤フェアは、「ハエ、蚊」「ゴキブリ」など害虫ごとに売場を作ります。
担当した当時、「ハエ、蚊」殺虫剤売場で陳列面積を大きく取っもの・・
それが、ハエを捕まえる「ハイ取りテープリボン」でした。
番組を見ながら、なつかしさ半分、
経験を生かして新たに開発された商品の驚き半分。
現在では、どこでも扱っているマスキングテープ。
作っているのがこの会社だということを知り、驚いた!

その会社は・・・
岡山県倉敷の「カモイ加工紙株式会社」。
最盛期の1960年代には、「ハイ取りリボン」を4,500万本
売上げた年もあったそうです。

ハイ取りリボンは、市場のどこのお店にもぶら下がってました。
昔よく売れていたハイ取リボンが、技術革新で売れなくなった。
当然、売れないのだから業績は悪化します。


● ハイ取りリボンでの経験を生かして・・・

1965年に塗装・建築用に目張りするマスキングテープを開発。
殺虫剤 ➡ 建築用テープ
に経験から広げました。

2008年にはマスキングテープ愛好家
3人の女性が工場見学に来ます。
彼女たちからかわいい系の雑貨用マスキングテープ
を作りませんか? という提案があります。

建築用マスキングテープ ➡ 雑貨用マスキングテープ

他のテープメーカーでは、そんなもの売れないと判断したのか?
工場見学の申し込みをした時点で返事がなかったそうです。


これがヒット商品の分かれ道

興味を持って話しを聞いた
カモイ加工紙だけが開発に取り組んだ。
開発して市場に送り込んだ結果

14年連続増収ーー!!

文具店、お土産物店などで、いろいろなデザインのモノが売られている。

他の2社の実例も今までの積み重ねた経験を生かして
すき間を見つけて
新たなサービス、商品を提供しています。

うまくいく会社は、こんなことに気づき、日々頑張っている。

変わろう変わろうとして新規事業を探して四苦八苦するより
自分の積み重ねた経験を振り返って
新しい発想を掛け算すると化学反応を起こすことがあるはず。
結果、新たな商品を生む。

まったく新しいコトをやるわけでもないので

「自分らしい仕事ができる」

「自分らしい」仕事は、経験があるので苦になりません。
だから楽しい。
「あなたの会社は衰退企業になる」
メディアニュースに踊らされて、方向転換するより

「自分を否定せず、今の自分を受け入れて、考えるコト」

企業業績が悪化してくると焦るモノです。
焦ると新しい商品、サービスを考えなくっちゃと考えます。
でも競合他社も同じことを考えているモノ。

新しいモノの生みの苦労より
積み重ねた経験に新しい発想を掛ける方が
経験も活かせて、発想もスムーズに運べます。

僕は、それを一緒に考えるお手伝いをしています。
最後までブログを読んでもらってありがとうございました。