10年前は絵コンテ描いて打ち合わせに行ってたっけ(笑)

事務所内をスカッとしようと思って資料を片づけていた。
資料を片づけていると10年前の打ち合わせの資料が出てきた。

懐かしいーー!!
この頃の打ち合わせは、よく絵コンテを描いて行ったなぁー♬

当時、僕が担当していた業務に、新しい会社から販売企画提案のお話しをもらって、毎晩、終電ギリギリまでやったけ(笑)
当時、デザイナーも超忙しく、みんな、毎日終電ギリギリで帰っていた。
そんな状況だから、新しい会社の取り組みは

「どうせ売上につながらない」

からと嫌がれた。
いつも後回しにされて、メインの修正が入ろうものなら、聞いている予定通り上がらなかった。
でも新規の取り組みって、間を空けると、つながるものもつながらなくなる。
なら・・・絵コンテを描いて、打ち合わせに持って行ってやれと思って、へたくそな絵コンテを打ち合わせに持って行った。

売場につけるB3サイズの「さくらんぼ」の旬ツール。他のツールも鉛筆書きで3案書いて持って行った。

当時を振り返ってみると・・・

● 一つ目のポイントはお客様に「熱さ」を伝えるコト。

へたくそな絵コンテを鉛筆で描いて持って行って、お客様は喜んでくれた笑顔を思い出す。

「デジタルみたいにきれいじゃないけど、デザインのイメージはできるからありがとう!!」

って言われた時は、超うれしかった。

タイトルだけ伝えられて、この販促ツールデザイン作って下さい。

とは大きく違う。
こういう話しを聞いていると機械的なんだよねぇー
これから先、AIでもできる仕事になる。

デザイナーは機械じゃなくて、人間なんだよね。
だからデザインに味が出る。

6年間もやっているとよく言われるのがデザインのプロなんやから、イメージしてデザインするのが仕事やろ・・・とは違う。

当時、デザイナーに3案作ってもらうのは時間的にもたいへん。
お願いしようものなら・・・

「3案も時間ないから無理」!!

って言われるのがおちだった。

● 二つ目のポイントは、打ち合わせの「間」を開けないこと。

僕は、ほぼ毎日、朝・夕とせっせこ、新しいお客様のもとにお伺いした。他の案件も依頼されるようになり、同じように絵コンテ描いて持って行った。
このように対応していくとお客様のイメージがすぐにつかめる。
だから事務所まで行くのに距離と時間は掛かったけど、間が開かないよう対応した。

● 三つ目のポイントは「スピード」。

へたくそな絵コンテは、今でも社内、社外で描く。
口下手な僕にとってはそれが一番早いから・・・

絵コンテを持って行って方向性が確定したら、
まっさきにイメージが出来ているのだから、デザイナーにつないだ。
デザイナーの制作時間も短縮してあげれていいモノができたのでお客様にも喜んでもらってよかったなぁ~

そこには僕の売場での経験もあるので、売場を知らない他の会社の営業とは、一歩も二歩も違う提案ができた。

絵コンテからイメージを絞り込んでデザイナーにつなぐとあっという間に作ってもらえた。
イメージ写真、コピー案と営業ながらオペレーター的な作業もして毎日充実してたなぁ(笑)

経験が生きるのは売場に販促ツールをつけた時の見え方の問題だ。

営業と言えば、数字を管理していればいいように言われるが
それは製造したモノをお届けする会社の営業であって

「デザイン」と言う無形のもの。
人によって、見方が違うモノをお届けする時は、絵コンテを描いてイメージを確認していかなければいけないと今でも思っている。

ビジュアル案が出来て、コピーが間に合わなかったら、まず手書き。アナログもこんな時は効果が出る。

● 四つ目のポイントは、お客様に寄り添うことだろう。

僕は当時、各業種の担当さんとお話しする時間をアポイントを取りながら大切にした。
当然、売上はうなぎのぼりに上がった。

どうしてそれが出来たか?
時間関係なく、張り付いた・・

最近、お店の経費削減で販促ツールも影響を受け、どんどん仕事が減っている。
うちの会社は長いお付き合いなので大丈夫だという経験にあぐらをかいているとどんどんシェアをもぎ取られていくということ。

せっかく長くお付き合いした経験って生かすべきだなぁー!!

経験って、生かすためにある。
経験を生かさず、時の流れに任せていると衰退するしかないんじゃないだろうか? 企業風土は変わらないと残念に思うコトもある。

それは「うさぎとカメ」の物語といっしょだ。

出てきた資料を見て、当時のことを思い出す。
楽しいコト、残念なコト、その他もろもろ・・・
何かと周囲に迷惑を掛けたこともあったっけ!!
お客様と寄り添うことは大切だー(笑)