伊勢シーパラダイスで感じた「誰にお届けしたいのか?」思い大切だ!

こんにちはーー!!
売り切る売場仕掛人 オーパ伊藤です。

昨日は、伊勢シーパラダイスの手描きPOPについて感じたことをまとめました。手描きPOPのことをまとめながら、もうひとつ気づいたことがあります。

それは恩寵上野動物園のパンダ館と同じ。
仕掛けが入口にあるということです。
このブログの下にリンクをつけておきますので、パンダ館のブログ、よかったら見て下さい。

どんなことかと言うと・・・

伊勢シーパラダイスの入口にも「夫婦岩水槽」というパワースポット水槽 が設置されている。
パワースポットと命名されているように、人が集まってくる。
それも水槽の前に鳥居まで設置されている。
そんなことを考えてブログにまとめてみました。

入口の夫婦岩水槽には「縁起の良い魚」が回遊している。ほんとパワーが授かりそうな(笑)

ブログをアップしながら、伊勢シーパラダイスのターゲットを考えた。
巨大な鳥羽水族館が、すぐそばにあるにも関わらず、利益を確保することはたいへん。
現在、運営できているのは、鳥羽水族館にない価値があるからではないかな? と考えた。

●この水族館のキャッチは・・・

「伊勢夫婦岩ふれあい水族館」!!

生き物と「距離感ゼロ」で触れ合えることにある。
コツメカワウソと握手したり、セイウチ、ゴマアザラシ、ペンギンといっしょに写真を撮れたりする。

こんなことを考えると、ターゲットは『子ども』と想定してしまいそうだ。
でもホームページの写真ギャラリーを見ると、若い女性、カップルがセイウチ、ゴマアザラシと写真を撮って楽しむ姿をイメージする画像がアップして使われている。

鳥羽水族館のターゲットは、規模が大きいので、ターゲットはファミリーに設定されている。
でも伊勢シーパラダイスで鳥羽水族館と同じことをしていたら、魚の種類、サービス面でも当然、負けてしまう。

そこでターゲットを絞り込む必要があるわけです。

ターゲットを絞り込むために入口に「パワースポット水槽」があるのではと仮説した。

水族館から歩いて15分くらいのところに縁結びで有名な夫婦岩、二見興玉神社がある。

ちなみにどれくらいのお客様が来られているのか?
ググってみた(笑)

● 伊勢シーパラダイス / 二見興玉神社の観光客数は・・・

・平成25年 216,940人  2,657,590人
・平成26年 218,646人  2,194,750人
・平成27年 205,116人  1,720,620人

平成25年は、伊勢神宮で式年遷宮のあった年。伊勢市に多くのお客様が訪れ数字も伸びている。
これは異常値ととらえたい。
そのような外的な要因に左右されることなく伊勢シーパラダイスでは、平均にして21万人前後のお客様が訪れている。
ちなみに鳥羽水族館は、90万人前後で推移している。
水族館の損益は、エサ代、維持経費などもありわからないが、これだけ楽しめて1600円は割安のような感じがする。

ターゲットは、すぐそばにあるパワースポットで有名な「二見興玉神社、夫婦岩」を参拝した人。

その参拝したお客様を引っ張るために、水族館の入口には鳥居もあるパワースポット水槽があるのでは?
そもそも二見興玉神社が、パワースポットのひとつであると告知されて訪れた人も多いだろう。パワースポットの言葉でこの地を訪れているのだから・・・

園内にパワースポットをテーマにした水槽をもっと増やせばいい。

「パワースポットがあふれる水族館」

SNSなどでしっかり告知すると神社に参拝された方が、そのままのテンションで水族館に遊びにくる。
水族館を訪れているお客様を見ているとSNSをガンガンやっている世代だ。

入って、鳥居をくぐると目の前に、縁起のいい魚が泳いでいる。
そして入口と出口が同じなので、神社で鳥居に一礼して帰れる。

グッズ、お土産物ショップが出たところに広がっているのも、恩寵上野動物園といっしょ。

動物園、水族館のターゲットは一見、子どもさんのように見える。誰に、この価値を届けたいのか、しっかり考えて対応していきたいものだ。

最後までブログを読んでもらって、ありがとう。
よければ、パンダ館のブログものぞいてみて下さい(笑)

上野動物園の「パンダ」館のまわりには仕掛けがいっぱい。