弱点を改善すると変わるんです。

1978年に東京・池袋のビルの屋上10階にオープンした
サンシャイン水族館。
2011年にリニューアルオープンしました。
その前後の入場者数をググってグラフにしてみました。

2011年リニューアル後は、大幅な伸び。
今年の7月は「天空のペンギン」がオープン!
きっと入場者数伸びてますよね♪

 

先週末は、雨ながらこんな感じ。11時時点で、行列が3重くらいになってる様子。

水族館を見ながら歩いてみると・・・
中央に観覧席がついた「サンシャインラグーン」という大水槽。
その他の水槽展示を考えると水の重さだけでも重い。
プラス水槽、濾過機、モーターなどの設備の重さを考えると。。

ビルの10階の屋上にあることだけでも不思議です~

僕もアクリル60cm水槽を3本、下駄箱の上に置いています。
下駄箱の天板は水槽を置くことを考慮して
特別厚くしつらえてもらったものですが・・・
気づけば下駄箱の扉は開かなくなり
ただの大きな水槽台になってしまいました(笑)

屋上の水族館にこんな大きな水槽があるなんて??? この水槽にはいろいろな工夫がされているんです。


水族館、動物園、遊園地のような衰退業種は
閉館か、新規事業に転換する話しであふれています。

●たとえば2000年以降に関西で閉園した遊園地

・比叡山頂遊園地    ➡ 2000年1月24日閉園
・宝塚ファミリーランド ➡ 2003年8月31日閉園
・近鉄あやめ池遊園地  ➡ 2004年6月6日閉園
・神戸ポートピアランド ➡ 2006年3月31日閉園
・奈良ドリームランド  ➡ 2006年8月31日閉園
・フェスティバルゲート ➡ 2007年7月31日閉園

関西の遊園地を見ても、これだけ多くの遊園地が閉園しています。

サンシャイン水族館でも
80年代のラッコブームの年間170万人の入場者数
をピークに伸び悩んでいました。

ちょうどサンシャインシティの建物もオープンから30年
が経って古い施設を新しくするのを機に
水族館もリニューアルにつながったそうです。

2011年リニューアルオープンの時に
水族館プロデューサー中村元さんがチームに入られ
検討されたのが・・・


● 弱点を直視するコト。

●荷重制限が厳しく、水の量を減らすため
水槽が低い位置に設置されていて、水中が見えにくい
水を感じない水族館である。

●屋上は乾いたイメージで、コアリクイがスター
の小動物園化していること。

●大人が行きたいと思わない水族館であること。

弱点は誰でも常に意識しているけど
くさびを打ち込まれたように、これはどうにもならない
と決めつけて手をつけない。

サンシャイン水族館は
ビルの10階、11階にある世界一の高層水族館。
水槽の水の量をなるべく抑えないと建物が重さに耐えられない。

これが最大の弱点と決めつけられていること。

当時、そんな物理条件があるので床から40~50cmの高さ
に水槽が設置されていたそうです。

ビルの屋上にこんなに大きな水槽がある。重量は?

先日も朝から「サンシャインラグーン」という大水槽の前で
多くの子供さん、お父さん、お母さんも
喜んで見ておられました。
ほんとに家族で来られて楽しそう~
そんな姿を見て、僕も子供といっしょに
海遊館に行ったりした時のことを思い出しました。
なつかしかった~

実はこの水槽に目いっぱい水を入れると相当な重量になります。

でもこの水槽に弱点を克服したひとつのポイントがあります。

水槽はおにぎり型にして、その両端には岩を置いて
視覚的におにぎりの形を認識できないようにします。そして水槽の奥の照明を落とし暗く見えにくくする。
すると水槽の中が丸く大き広がっているような
視覚効果を生み出す。

※中村元「常識はずれの増客術」から引用

また奥に向かって、床の高さが斜めに上がっていく構造になっています。
こうすることによって、水槽の水の量が減らせます。

・・そしてお客様の喜ぶ姿が見えるようになった。
とてもうれしいことですね。

弱点と思ったことを・・・
どうしようもないと思うのではなく
向き合って、プラスにする。

● お店でも変えたくても変えられない

●立地
●売場面積
●商品
●資金繰り など

いろいろお困りごともあるはずです。
変わらない変えられないと思っても、少し視点を変えれば見えてくるものもあるはずです。

●歴史の長い老舗と呼ばれるようなお店
●マンネリ化している会社

あなたの今の仕事の問題点を聞いて
あなたの仕事に加える新しい発想を
いっしょに考えるお手伝いをしています。

最後までブログを読んでもらってありがとうございました。