先日、以前からお話しをお聞きしたかったオンリーワンの技術を持っておられる会社の社長とお話しをさせていただく機会をいただき、いろいろ勉強させていただきました。 そんなことを記させていただきたいと思います。
USP自分発見塾をまだ始まったばかりですが、私自身がしきりに考えていることがあります。私の会社の他では出来ない 「独自性」 ってなんだ？
ってことです。
それが配信していかないと、他の会社と同じ価格だけの同質競争にさらされるだけ、そんな競争・・・いつまで続けていても、疲弊するだけ。
「楽しくない！！」
毎日、仕事するなら、楽しい方が決まっている。
ましてやデザイン関係の仕事をしているのですから、楽しくないと 「いいもの」「いい発想のもの」 は生まれない。 そんなことを考えています。 その独自性を探して発見したくて塾に参加して、いろいろな方の意見を聞いて勉強させていただいている。このいろいろな人の話しをお伺いするのは、仕事の実情を知らない方の真っ白な話なので、とても参考になります。
話しが横道に反れてしまいましたが・・・
オンリーワンの会社の社長の話しに戻すと、社長の話しを聞いていて、第一印象で感じたのは、やはりオンリーワンの技術や販売力を持つには、いろいろな行動の分岐点での判断が必要なんだ ということです。
● 応接室に入っていくと、額に入れられた 「特許」 が、壁いっぱいに、これでもか？ と飾られていました。社長も 「中には、期限が切れたものもあるけど・・・」 という話しでしたが、すごい数の特許が飾られていました。やはり、「特許」＝「オンリーワン」 そして常に改良を加えられている。 すごいなぁ！！ って感じました。
その特許に対することを、どんどん深堀される経営をされている。
それを私の会社に置き換えて、今度、じっくり考えてみようと思いました。
● 東京進出、海外進出の話しもあったけど、全部、断ったそうです。
あくまで、この地域で頑張るとのことでした。この効果もあって、大手の企業からも生産依頼が届いているとのことでした。
今、頑張ってくれている従業員に感謝して、きちんと対価を還元する。
また職人が、一貫して、手作業で行うので、そんなにいっぱい職人がいないので、東京やら、海外やらというのは、無理ということでした。
生産業は、オートメーション化して、量産して売上拡大を目指しているのに、この社長は、オートメーション化せず、あくまで職人の技術を生かした生産状態で、かつ売上を伸ばしている とのことでした。
最近、小売業でも、一番大切なクロージングポイントの「精算レジ業務」で、セルフレジが広がっています。
その分、売場に人が出るのならわかりますが、そにレジの減った 「人件費」＝「経費削減」 につながっているので、オートメーション化と同じ結果を招くのではないか？ と危惧しています。レジの人を削減したら、もっと売場の管理・販売強化の戦略を考えないといけないでしょうね。
ということで、この社長とお話しをさせていただいていて、拡大のチャンスはあったけど、そこは判断して進めてきた。拡大しなくても、この会社しか出来ないオンリーワン を持っていれば、勝手に拡大が出来るものだという貴重な話しをお聞かせいただいたことに感謝します。
この会社は、業界的には、目立っているでしょうが、こんな工場地帯にこんな技術を持った会社があるの？ と思うような状態でした。
私の会社のような小企業が、人も、資金も、モノも揃っている大企業のように、マスを意識して、運営しても、体力の差で、そんなことはできません。
やはり小企業は、大企業と真逆の経営環境ですから、同じような戦略をとってもいけないわけです。
「独自の価値」＝「オンリーワン」
自分の会社でしかできないこと、出せない魅力を発見して、この会社のように下手に拡大するのではなく、地道に判断して、経営していくことが必要です。
オンリーワンには、競争はありません。
競争相手がいないから、自分のペースで業務が進めていける。また固定客ができるし、固定客が口コミ、ＳＮＳでお客さまを連れてくる。
だから・・・
「楽しい！！」
そんなオンリーワンを発見できるよう頑張りたいものです。
社長のお話しをお伺いして、そんなことを感じました。
長々とお話しにお付き合いいただきありがとうございました。
