売場の棚割りの経験からメーカーは一番売れる陳列場所を取りたいもの(笑)

こんにちは~ ♬
売り切る仕掛人 匠(たくちゃん)です。

3月が近づいてくると、売場に春の新製品コーナーが出来始める頃です。
私がお店勤務の経験ですが、メーカーや問屋さんの営業さんって、自分の会社の商品が売れないと商品が追加でオーダーすることができないのです。オーダーが取れないと、自分の売上につながらない。

けっこう売場での展開位置によっては、当然、売れ方が違うので自分の扱っている商品にこだわっていたものです。
また本部では、春夏商品のゴンドラ什器での棚割りをする時期になってきます。棚割りというのは、ゴンドラ什器で、商品をどの棚に並べるか? 実際、ゴンドラ什器に陳列して考える。

それをお店に陳列図面を送って、棚割り変更をしてもらうのです。そんなことをブログにサクッとまとめてみました。

売場のゴンドラに並んでいる商品は、春の新製品の発売後、傾向を見て変更されます。この陳列の位置の取り合いで、棚割り時にメーカー営業の一喜一憂があります。

私もアドバンス寝屋川店時代は、定番商品と言われる常備品売場の変更をするために棚割りの経験をさせていただきました。
一店舗のことですので、メーカー営業も本部のように大勢来ることはなかったのですが、それでも張り詰めたムードがありました。(笑)

なぜ張り詰めるか?
というと平台などのスポット商品は、スポットというように 限られた販売期間での平台展開になります ので、一回導入すれば、それで終わってしまう可能性もあるわけです。

でも常備品となると、例えば季節モノなら半期で区切られたりしますが、季節モノでなければ、長期売場に並ぶ可能性があるわけです。長期間、大手スーパーの店頭に並ぶと自然と追加発注も来るわけです。だから

『棚割りを制する営業は、売上も伸びる』

と言われていました。
そんな商品ですから、けっこう陳列位置の熾烈な獲得合戦になるものです。
少しでも自社の商品を棚に入れることができれば、店からの自動発注で売上のベースも確保できたりするものでした。

そんな棚割りですが、簡単にゴンドラのイラストを書きました。

簡単にイラストで書くとこんな感じです。営業の方は、ゴールデンラインを狙ってくるんです。

簡単にイラストの説明をしてみると・・・

・床~60cmくらいの高さ
よく低価格帯の商品っていわれるのですが、この位置は、売り切る売場仕掛人視点から言えば、こどもさん視点のゴールデンライン なのです。子供関連商品があれば、ここに並べればいいのです。

・60~80cmくらいの高さ
見やすく手に取りやすい位置です。この位置には、陳列フェースを多数取る商品を配置します。

・80~120cmくらいの高さ
この位置が棚割りで一番熾烈な陣地取り合戦が起こるところです。
ゴールデンとつくくらいよく売れる位置です。棚割りするバイヤーも売上確保のため、商品回転率など一番気にする位置です。

・120~180cmくらいの高さ
視線から多少高めですが、ゴールデンラインの次によく売れます。ただ、売り切る売場仕掛人視点から考えると男性目線を考えて商品を配置してほしい。

・180cm~ 高さ
よく商品在庫の置き場にしているお店を見ますが、置かない方がクリンネスもしやすいのでいいと考えます。

ざっくりと説明しましたが、棚什器から目線を考えましたが、これは平台や山積み商品も同じことです。

●大切なのは・・・

お客様から商品がどう見えるか?

それによって商品の売れ方も異なるということです。
売れ方が異なるので、メーカー営業の熾烈な争いが起こるわけです (笑)

そんなことを意識して、売場を作るか? 作らないか?
で売上も大きく変わってくるのです。
これだけは、私の経験上から言えるのですが・・・

お店でもメーカーの言うなりにならない。
自分の考えている売場をしっかりつくること。

きっとこれがコモディティの打破につながるんじゃないかな?

最後までブログを読んでいただきありがとうございました。
このブログを通じて、売場で働かれるみなさんが、お客様と楽しんで、お仕事ができるそんなお役に立てればうれしいなぁ?