アイデアとは、
既存の要素の新しい組み合わせ
以外の何物でもない。 by James young
ジェームス・ヤングさんと言えば
多くの経営者、クリエイター、ビジネスマンが読んだ
名著「アイデアのつくり方」を書かれた人だ。
アメリカの広告代理店トンプソン社の最高顧問、広告代理店協会の会長も歴任された方で、この本は、ビジネス書としては、薄っぺらい本ですが、内容は、かなり絞られて書かれているので、濃い本です。
下手をすれば、1時間もあれば読めてしまいますが
内容が濃いだけに裏読みしながら進めると、けっこう時間がかかります。
最近、新聞で
「時代が変わる」
「時代は逆戻りはない」
「未来射程に方策を」
という見出しが目に付くことが多くなり始めました。
時代が変わるとしている時は
テレビのニュース、新聞などの情報番組は、よく見た方がいい。見て感じたことを、簡単なメモに残して、自分の判断のベースにした方がいい。情報量の流れは、5Gも導入されており、情報量、速度ともさらに加速しているので注意が必要だ。
そんな情報を、1日に起こったことや考えていることを振り返りながら、リラックスしている時に考えると、視野が広がる。僕は、よくお風呂に入って、のんびりリラックスしている時に、ポカンとヒントが浮かぶことが多い。
お風呂でアイデアが浮かぶのは、よく聞く話し(笑)
ジェームス・ヤングさんは、アイデアを手に入れる原則として二つのことを話されている。
●ひとつは
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外のなにものでもない」
●もうひとつは
「新しく組み合わせを作り出す才能は事物の関連性を見つけ出す才能に依存する」
と話されている。当たり前のように感じるのは、僕たちが経験を積んでいるからであり、この本が出版された頃は、こんな知識も確立されていなくて、すごいと感じたのかも?
でもこの二つの言葉が、原則として、語り継がれる言葉であることはすごいのではないでしょうか?
やはりページ数は、少ないけど、ベストセラーとして今に伝えられる本ということは、理由がある。それは、無駄な部分が排除されているからわかりやすいということ。そして無駄な言葉がないので、逆に裏読みして、著者が何を言いたいのか考えてしまうから、理解が深まるように改めて感じる。
アイデアは、自分が積み重ねてきた体験、学びなど積み重ねてきた経験の組み合わせから、当然生まれる。その人の経験の厚さが厚いほど、アイデアの深さも並行するかもしれない。
でもいろいろな発明や企画で実際成功した事例の成功した人の話しを聞いていくとそうでもない場合もある(笑)
●アイデアのつくり方として
1.材料収集
課題を解決するための資料や一般的な知識、トレンド情報などを集める。
2.材料の消化
課題を解決するために集めた情報の組み合わせ方を、頭の中でイメージして、必ず紙に書く
3.孵化(ふか)
一旦、考えてまとめたアイデアを意識の中心から横に置く
4.誕生
絶えず考えながら、ひらめきを待つ
5.検証と展開
出てきたアイデアを具体化して展開させる
という過程で作られるとまとめられている。
特に、情報収集してアイデアが浮かぶと、最初に浮かんだアイデアに傾注してしまうもの。それを
一旦、横に置く!!
ということが、なかなか難しい。どうしても浮かんだアイデアに傾注するあまり、どんどん膨らませて、実行につなげてしまう。
でも一旦、冷静になって考えてみることは、大切ですね。
現在は、問題解決にスピードも求められる機会も多い。いろいろな壁にぶち当たりながらあれこれと情報を加味して考えていると、ちっともいいアイデアが浮かばない時がある。そんな時って、けっこう深みにはまっていく。
当然、他にも考えないといけない問題は、あるわけで、今まで集中的に考えた時に出なかったひらめきが、何気ない瞬間にふとひらめくことがある。
「ひらめいた!!」
これってすごく快感ーー(^^♪
今まで壁にぶち当たっていたことが、すっきり解除されている。
そしてそのひらめきを検証、発展させていくとうまくアイデアがまとまっていく。
僕の場合、湯船につかって
1日のこと、問題解決したいこと、いろいろ考えていると
ふといろいろなアイデアが浮かぶ機会が多い。
やはり壁にぶち当たっている時って、問題に対して、考えに考えているんだけど、逆に考えて解決しなければならないというような使命感が強すぎて、方法をまとめようまとめようとしてしまう。でも肩の力を抜いて、考えると
ひらめきが作用する!!
アイデアをこんな感じで浮かばせるには、当然、努力は必要ですが、このジェームス・ヤングの「アイデアのつくり方」って本は短時間で読めるので、おススメの一冊です。
ただ短時間で読める本ほど
作者の思いを汲むような裏読みが大切ーー(^^♪
1988年に初版が発行されて、2017年まで70回増刷されていることも納得できる本です(笑)