こんにちは!! 売り切る売場仕掛人 伊藤 匠です。
寒い日々が続いていますが、風邪など引かれていませんか?
お店では冬物の追い出しと春物の導入が少しづつ進んでいるようです。新しい商品を導入する時って、一番楽しい時間ですね。
●この商品ヒットしそう!!どんな風に演出しようか?
●この商品、ちょっとセンスない!!
●この商品自分買いしちゃおう!! なんて
新しく入ってきた商品を見ているといろいろ思いが駆け巡るので、私も季節商品の入れ替わりは楽しい時期でした。
こづかいも減りましたが (笑)
私が大切にしてほしいのは・・・
初めて商品を目にした第一印象!!
スーパーなどでは、本部で商談して展開商品を決定して、お店に送られます。お店の人は入荷して、商品を知るのですが、以前もお話ししたように
本部で決定した商品は、あくまでアベレージ!!
このお店でどんな動きをするかは、お店におられる方の勘の方があたります。 そんなことを含めて、サクッとブログにまとめてみました。
私は、季節変わりの売場を作るのが大好きでした。
今の時期であれば、『冬』⇒『春』。
売場の色のトーンもガラッと変わるし、新しい商品も入ってくる。
そんなことを考えるだけで、楽しくなってきます。
日本は、四季があるからビジネスも楽しい!!
勝手な持論です。
四季に応じて、売場が変化させて作れるんです。
これが熱帯、亜熱帯の国だったら、お店の商品にもそんなに変化がありません。でも日本には、四季に応じた商品があるのです。
さて新しい商品が入ってきて、売場を作り終わると気になるのが、近隣の競合店の売場です。
●どんな品揃えしてるんだろう
●どんな商品を強化してるんだろう
●どんな価格で販売してるんだろう
私も売場を作り終えたら、よく業種の責任者から・・・
『近隣の競合店の売場どうなってるか?リサーチしてきて・・・』
って、よく言われました。
たとえば他社の新生活用品の家電製品の展開、価格はいくらで、どんなPOPをつけているか?
報告すると・・・
「他社のいいところは真似して、売場作り変えて・・・」
と指示されたものです。
売場経験年次の浅い頃は、真似しながら勉強できたから振り返るとよかったじゃんないかな?
でも実は・・・
『真似』する ということが、コモディティ化につながっているんじゃないか?
『 隣の芝生は青い 』
って言われるように、人って、他が自分よりよく見えるように作られているんです。
そんなに良くない売場でもよく見えるのです。特に「話題の店」 というようなラベルが貼られるとさらによく見えて
この店よく売れているんじゃないか?
勝手に思い込んでしまって、だから真似しよう!! ってなちゃうのです。
自分のお店とお客さまの層も違うし、同じように苦戦しているのに、それを真似するから横並びでコピーしたようなお店がたくさんでているのが、コモディティの要因なんじゃないかな?
私は、コモディティの原因は、近隣競合店のよく見えるとこを探す。そして自分の売場にコピーするためにするリサーチという行動にあるんじゃないかな? と考えます。
だからリサーチなんてする必要ない。
リサーチするくらいなら、自分のお届けしたい商品を見つけて、その商品を中心に売場を作って、しっかりその商品について語ったPOPをつける。そんなことが必要だと考えます。
●なぜリサーチするか?
「うちの店も売れていないけど、あんたの店でも売れてない」
という同質意識を持つこと。仲間がいると常に感じている不安が一掃されるのです。だからリサーチは、自分の心を安心させるだけ!!
この気持ちは、私がお店の仕事から離れて、売場の企画提案をしたり、売場作り提案した時に感じたものです。第三者として、いろいろな売場を見るとわかります。このお店、横のお店のここ真似してるな!?
売れてもしないお店の売場を真似するより、数値は自分にはね返ってくるのですから・・・
自分の経験と判断を大切にして、売場を作る。
買物するお客さまからすれば、その店独自の展開があるわけですから、ついついPOPを見たりして、商品をショッピングカゴに入れたりするものです。
お客さまは、同じようなお店が並んでいるから、あなたのお店でわざわざ買わなくても、お気に入りのお店で買えば、同じような商品があるわけですから買わなくてもいいと考えている。
まず隣のお店の売場作りの真似やメーカー指導の売場はやめましょう。あなたの経験と個性を生かした売場を作りましょう。
それだけで売場は変わって、数値も変わってくると考えます。
『 自分の勘を信じましょう 』 (笑)
最後までブログを読んでいただきありがとうございます。
このブログを通じて、売場で働かれるみなさんが、お客さまと楽しんで仕事ができるそんなお役に立てればうれしいなぁ?
週末には、この寒さもひと段落するようですね。
冬物と春物が混在する季節楽しんじゃいましょう (笑)