ラオスのルアパバーンで、なつかしい市場の姿を見ました。
私が幼少の頃は、現在のようにきちんと売場が区分けされたスーパーもなく、近くの市場に買い物に行くような生活をしていたので、この風景を見た時、とても懐かしかったです。そんなことを記していきたいと思います。
私が、大学を卒業し、入社した某大手スーパーの創業者の言葉が大好きで、今もって、私の行動のいろいろなろころに影響を与えています。
「商売の起源は物と物との交換よりはじまり、売手も買手も満足し合ったのがその起りで、利益のため商売するのは本筋ではありません。」
という商売の起源を示した言葉です。
ラオスのルアパバーンの朝市・ナイトマーケットを見て、ブラブラ歩きながら、お店の方とお客さまがコミュニケーションしながら、商品を購入されている姿って、お客さまは買物するのが楽しそうで、また商品を販売する方も楽しそうに話されている姿は、微笑ましいものでした。
日本でも、昔は、市場でも、商店街でも会話があって楽しそうでした。
でも現在は、市場や商店街は、ほぼ壊滅状態で、セルフサービスが進んだ大型小売店のセルフ化が進んだ売場が主流になっている。
シニア化の進展と共に、コミュニーケーションが図れる商業施設の復興が必要な感じがします。
●朝市
画像のように、メコン川で捕れた新鮮な魚をおばさんが、その場でさばきながら切り身にして売っている。肉も切り身がてんこ盛り、野菜は、ざるに入れて売られています。こんな店が、たくさん並んでいて、別に競うわけでもなく、お互いわいわい言いながら、販売されていました。
観光客含め、がやがやと混雑し、通路も狭いので、人ひとりが歩ける程度なのですが、店主たちの声と共に、近所の女性たちの井戸端会議があったりして、やはり買場の原点は、こんな感じじゃないか?
と感じました。
ひとつ驚いたのは、この上の画像です。
何を売っていると思いますか? 画像を見れば、わかりますか?
答えは、最後にでも・・・ (^^)
●ナイトマーケット
夕方、16時半くらいからでしょうか?
今まで、車やツクツクが行きかっていた道路が、閉鎖されて、画像のようにテントが立てられ、ナイトマーケットの準備を進められます。
これは毎日、こうやっているのだと思います。そして22時くらいには、たたんでいかれる姿を見ます。
商品を並べるのもたいへんだと思ったのですが、けっこう家族でやっておられます。画像のように、ちょこっと日本語で書かれていたのには、驚いたのですが、大半は、欧州の観光客が多かったように思います。
このマーケットには、歩いているとかならず声をかけてくるしつこい客引き、酒を飲みながらウロウロする人、うるさい音楽はマーケットの中にはなく、お店の方と気さくに話しながら、欲しい商品があった場合は、「ディスカウント」と言いながら、値段交渉をするのは、大阪出身だからでしょうか?
マーケットで、特に多いのは、糸物関係のストール、枕カバー、インテリアカバーなどが多いのです。糸物商品は、ラオス国内でのハンドメイド商品だけではなく、ベトナムや中国から入ってきている商品もあったりして、糸物にはラオスハンドメイドを示すシールが貼ってあるので、それを目安に購入されればいいと思います。けっこう刺繍がきれいです。
また画像のように、絵もけっこう売られていて、その場で描いておられる姿も見たりします。
朝市もナイトマーケットも、困ったのは、日本のようにPOPがないことです。そこが商売の原点なのかもしれません。
でも満足というところをとらえれば、会話をしながら購入するので、楽しいかもしれません。海外の人も言葉が通じないので、笑いながら、指先を下に向けて、「ディスカウント」と言ってます。
おそらく英語も通じないと思うのですが・・・
でも日本のショップのように売り込む店は、私も苦手ですが、こうやって楽しくコミュニケーションしながら、買物をするのはいいですね。
それが 「モノ」を売るな!!「体験」を売れ!! ということにつながるのでしょう。
という感じで、ルアパバーンのマーケットのお話しをさせていただきました。今日もこの時間には、道路いっぱいに広がっているのでしょう。
さて画像は、「子豚」 でした。
かごの中から、ブーブー言う声が聞こえたので驚きました。
買って帰られてから、どうされるのか? はわかりませんでした。
長々とお話しにお付き合いいただきありがとうございました。