お客さまが商品購入前に売場で知りたいこと!! | 売場を作っちゃう販促アドバイザー

スーパー、ホームセンター、家電店の売場に行くといろいろなPOPツールがついています。お店によっては、POPをつければいいというのが優先されて商品する見えないような状態のお店もあります。
POPの中には・・・

メーカーから送られてきた 「メーカーツール」
お店の担当者が作った 「機能POP」
商品名・プライスが記載された「プライスPOP」など

があります。このブログのさわりに書いたように、このような種類のPOPが整理されることもなく売場で展開されているのが現状です。
POPの色も様々、フォーマットも様々、まるでちんどん屋って感じです。

なぜ、このような状態に売場なっているか? それは

売上が悪いからです。
売上を確保したい気持ちが現れている。

私の経験上、売上が悪くなってくると、「商品を買ってくれ!! 買ってくれ!!」 状態で、POPをつけるとお客さまの目を引くと思って、売場につけるのです。

POPをつけることで担当者に安心感が出るのです。
自己満足と自分アピール!! です。

要は、これだけPOPをつけてるんだから売れないわけがないだろうということです。そんなことをブログにまとめました。

pop03
依頼を受けて過去に作ったPOPです。 「ここがいち押し」のセールスポイントをお客さまがパッと見た時にわかるだろうか?

「エネルギーに満ち溢れた花や果実の恵みをふんだんに配合。」→それはこの商品を使ったらどうなるのか?
「バスタイムを彩る明るくHAPPYな香り」→どんな香りなんだろう?
POPって以前も書いたように、このコピーで、この商品を使ったらどうなるのか? お客さまで店頭でお伝えすることなんです。

売場にはいろいろなPOPがついています。
以前のブログでもお伝えしているようにお客さまに伝わらなければ、いくら売場の商品につけても機能しないのです。
お客さまからすれば、不必要なPOPは商品が見えないのですから、邪魔なだけです。

エクスマセミナーで、藤村先生がわかりやすく説明していただいたお話の中で家電のテレビの話しがあります。
家電売場に行けば、現在は主通路面には4Kテレビが並んでいます。
売場では、比較購入を促すために、40型中心に6台くらい各メーカーの商品が並んでいます。日本の技術は進んでいるので、どのテレビを見ても大差ないほどいい商品が並んでいます。

各商品にはPOPがついています。そのPOPを見て、この商品を購入すると映画が特別きれいに見えるとか? 音がいいとか?
これだけ技術が各社きっ抗している中で、お客さまにわかるか? 伝わるか? ということです。
たとえば過去に作ったPOPです。

pop01
カタログに書いてあるようなセールスコメント伝わりますか? 私は、正直にいうとわかりません。

このPOPビジュアルをお客さまが見て、メーカーが使っているカタログのスペック用語で、この商品の良さがお客さまに伝わりますか?
このPOPで伝わるのは、「安いから買って!!」 価格情報が優先されているということです。

このテレビは他のテレビと比べたら、どんな楽しみがあるのか?比較購買の売場を作っている意味がない。

「鮮やかな色彩を表現させる4原色技術「クアトロン」搭載」
こんな情報は商品カタログを見れば載っています。でもお客さまが見てわかりますか? 「だからどうなんだ!!」 ということを伝えないといけない思います。
売場でこのセールスポイントを見て、他の商品と比べた時にこのテレビを購入して部屋に置いた時にどんな風に映像が楽しめるか?
伝わってますか? ということです。その後の「60インチモデルを 超特価 にてご奉仕!!」 と「超特価」を強調しているので、「安いよ!! 買ってね!!」

テレビはあるから 「じゃーいらない!!」 ってなりませんか?

藤村先生がセミナーでお話しされていたように

「お客さまが知りたいのは、スペックじゃない」
「この商品を買ったら、どんな楽しみがあるか?」

ということです。

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この商品もスペック説明です。オーブンレンジは調理器具ですから、どんな料理が楽しめるか?ですよね。

たとえば「たっぷりスチームでケーキのスポンジがふんわり作れちゃいます」とか?
「おいしく仕上げる」という言葉は、常套句なので、お客さまには、伝わっているようで、伝わっていない。だからこの商品の良さが伝わりにくいセールスコピーの表現なのです。

制作時にお伝えはするのですが、カタログからセールスコピーを拾えば時間もかからないから片手間で作っちゃうんでしょう。だから売上につながらないわけです。

というか?仕入責任のあるバイヤーは商品プライスと利益管理だけなので、バイヤーにセールスポイントの話しをしても、実際、制作されたようなPOPになるのでしょう。

お客さまが売場で商品を購入する時にほしい情報は

●商品を買ったら、普段の生活がどんなに楽しくなるか?
●食材を買ったら、どんな料理が作れて、家族の笑顔につながるか?

などのイメージができるか? そんなPOPが必要だと思います。

売上が悪いのはネット店舗に商品、サービス面、両面ともおされていると言われていますが、一概にプライスだけではなく、

売場がお客さまに満足を提供できる状態に出来ていない!!

ということもある!? と思います。