「ファン」育成より個人の価値がマグネットになる時代じゃないかな?  | USP自己発見塾

毎月、月初と中旬に発刊される「DIAMOND Chain Store」を読んでいます。
特に楽しみなのは、新店情報で、けっこう売場の画像と参考コメントが掲載されているので楽しみに見ています。

「5.15」号は オーバーストア時代の最強差別化策・「ファン」育成 と特集が組まれていました。

業態を問わず、小売業の出店攻勢が続き、ネット通販も大きく躍進する一方で、少子高齢化を主因とする人口の減少が進んでいる・・・・・

というようなさわりから始まっています。
ふと思うのは、まだ差別化政策なの? っていうことです。そんなブログまとめてみました。

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ファン作りの時代なのだろうか? どこのスーパーでもお客さまの囲い込みのための商品力の向上、サービスの充実は取り組んでいるものです。

大学時代は、専攻した学科が商学科だったので、マーケティングについて、いろいろ勉強させていただきました。
学生時代は、マーケティングは「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」という顧客ニーズの満足だということを学びました。

そのニーズを充足させるために「市場調査・分析」「価格設定」「広告・宣伝」「販売促進」「マーチャンダイジング」「差別化」「営業」「集客」「接客」「顧客の情報管理」などいろいろなマーケティング手法を活用しながら、ミックスさせることによって、よりお客さまのニーズに近づいて、充足させるようにしていきましょうということを学びました。

私が「エクスマ」を学んでいなければ、この本に書かれていることに対して、なるほどなぁー? って思います。

でも時代は「ファン」作りとか? という育成の時代ではないと思うのです。

特集の中で「お客さまのこころをつかむ5つの道筋」として

●従業員教育
●販売促進
●革新的なサービスの提供
●新しい買い物体験の提供
●コミュニティの創造

を上げています。
その中で上、4つは昔から言われているのに、今もってできていないこと・・・というより、やっているんだけど・・・

すぐにいいところはまねされて、いたちごっこ

になっている。というのが現状なのではないでしょうか?

自分の店にしかないものを売ろうとして、ストアブランドのPB商品をNB商品と区別するために作った。
でもどこも同じように作れば、パッケージデザインは違うけど、それはもうNBといっしょなのです。
絶えず改善するという打ち出しをしていると開発コストなどの経費を考えるとどうなんだろうと思います。

NBの告知打ち出しが弱くなった最近、どうなのかな?

モノを作ることはメーカーに任せて、お店は商品を売ることに特化した価値を訴求すればいいのに

「利益」確保するために、多角化しすぎたような?

そして「コミュニティの創造」を本では、お客さまとの交流促進を図り、ファンを生み出すようなイメージでとらえられている。

その考え方が違うように思います。
よくお店のFacebookページを見ていると、お店で展開しているイベントや旬のメニュー紹介で、そんな情報を見ても、お店に行きたくなるわけないと思うのです。

そんなことより、

「私のお店に来てくれたら、こんな楽しいことあります」
「私のお店のこの商品は、○○○です」

というような商品情報と言えば、スペック情報とプライスをとかく流したりするものですが、そんなのカタログや情報誌など見ればわかるのです。

やはり「エクスマ」ですね。

例えば・・・

その商品をお客さまが購入されてこんな楽しみがありますよ。
この商品を利用して、こんな風に楽しみました。

などのお店の魅力・価値を流す場としてとらえればいいのになぁ? と思います。

時代の情報量は、こうしているうちにも流れは速く大量な情報が流れる時代。かつて有効なカードだったマーケティング手法も変えていかないと時代の流れに乗り遅れる時代になったんじゃないかな? って思います。

「エクスマ」・・・しっかり勉強しようっと!!