最近、ニュースでにぎわっている阪神の秋季練習の話題。
私は、阪神ファンではありませんが、金本監督秋季練習の初日からやるじゃんと 思っていました。 昨日も、お客さまが多数見に来ていただいているので、ファンサービスも含め、急きょ、紅白戦をやったりと、当たり前なんだけど、目的を持って、とても新鮮で活気あるキャンプをされている思います。
だから来年の阪神タイガースは、手ごわいぞ!! って感じます。
安芸で行われている秋季キャンプの初日に、金本監督は、練習前に「返事やあいさつの重要性」 を訓示されたそうです。そのわずか1時間後に、育成枠の田面(たなぼ)投手が、訓示の内容をすっかり忘れて、金本監督の怒声がグランドに響いたという報道がされていました。
コトの内容は、アップ練習が終了して、盗塁練習の際に、投手役としてマウンドに立っていた田面投手が、首脳陣からの指摘に対して、聞こえたのか? 聞こえていないのか? 極めて薄い反応のため、それが許せなかったことだったようですが・・・ ?
「いきなり田面が返事がなかったから、ちょっと怒ったんだけど。言ったその日に返事がないのは、どういうことか。言ったその日というか、1時間後にそんなことがあるんだから・・・」とコメントを、金本監督が話されていたようです。
訓示で、「流れる」ような「ハイ」の禁止。 気持ちを込めて「ハイ!」と言え とうことを伝えたそうです。金本監督は、ほんとうに基礎の部分から 「選手の意識改革」 を行っているので、私は、来期のタイガースは 「ちょっと違うぞ!!」 と感じているのです。
私の会社でもそうですが、 「いい年して・・・」 なぜこんなことも出来ないんだ ということが多々あります。特に、私も日頃、感じているのは、挨拶と返事。
若いからできないのか?
家庭環境がそうだったのか? よくわからない状況が続いていました。
朝くらい「おはようございます」 と元気よくどうしていえないのか?
指示してもわかっているのか? わからない。
挙句の果ては 突き詰めると 「なぁなぁ」 でしたと言われる。これって 「どうなの?」 って、よく自問自答を繰り返してきました。金本監督と同じようにきちんと繰り返し取り組まないと、その人がかわいそうだと改めて考えさせられたニュースでした。技術的なものは、経験を積む必要があるからしょうがないでしょうが、今、金本監督が行っている マナー的な部分は、やはり社会に出て、恥ずかしくない人格形成をしっかりやっていかないとダメだなぁ? というこのニュースを聞いて、今日のテーマではありませんが、「何も苦もなく入るものは価値がない」と言うことなのでしょう。
金本監督が、もう一つ言っているのは 「徹底して、くどいぐらい言い続ける。選手も最初、パニくるとは思うけど、それも勉強。いい経験。 言い過ぎると迷うというけど、迷って結構。 迷って迷って、迷わない時期なんて絶対にないんだから・・・」
ということです。
今回のラグビーワールドカップで、日本が南アフリカに勝利したのも、 エディー・ジョーンズヘッドコーチの徹底した選手の意識改革と練習 でした。
私も学生時代は、野球をやっていましたので、練習はほんとうに苦しいモノでした、そんな経験をしているので、阪神のリレーを活用した練習で選手が走る姿、終わった後にヘトヘトになっている選手の姿を見て、やはり極限までとはいかないまでも、これだけしっかり練習すれば 「精神的・肉体的」 にも得るものが多いと思います。
逆に、阪神の選手は、2015年でも中盤戦までそこそこのチーム成績を残せているわけですから、そこに上積みされるとなると、来期手ごわいなぁ? って感じます。巨人の長嶋監督が、伊東キャンプで選手が泥まみれになるまで、徹底的に基礎を作られたように、来期の阪神もチームに一本線が通るので、手ごわいだろうなぁ?
本田宗一郎さんが言っているように 「人生は 『見たり』『聞いたり』『試したり』の三つの知恵でまとまっているが、多くの人は 『見たり』『聞いたり』 ばかりで、一番重要な 『試したり』 をほとんどしない。 みんなが失敗を恐れるから成功のチャンスも少ない」 ということで、改めて、金本監督の姿からも学びました。
『見たり』『聞いたり』 したことは、くどいくらい徹底的に言って、やらさなければいけないということでしょう。 そこに素晴らしい価値が発生する。
今日も長々とお話しにお付き合いいただきありがとうございました。