新店オープン、時間経過して売れないからと安売りに走るのは?

新店オープン!!
らおもアドバンス寝屋川のオープンを経験しました。
アドバンス寝屋川は、オープン三日間は、ほんと多くのお客さまに来てもらって、商品の調達が難しくなるくらい担当売場は、食器、鍋、調理小物、化粧品でしたが、よく売れました。

三日が過ぎたあたりから、急にお客さまが減った!!

そんな状態になると・・・売れない原因を

●扱っている商品が周囲のお客さまの求めているものと違う。
●価格が高い。

という論争が起こります。
そうこうしているうちに

「安くしちゃおう!!」

ってことになってしまいます。
お店をオープンする前に、周辺のリサーチなどをしっかり行って、コンセプトを作っているにも関わらず、けっきょくはそうなってしまう。リサーチして、コンセプトを作るのにも大きなお金が流れているのに、いとも簡単に「安売り」に走ってしまうのか? 当時は理解できなかったし、今も理解できないです。
そんなことをサクッとブログにまとめてみました。

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オープンした時は、チラシの制作費にもすごくお金を使って、イメージ作りをしているのは、紙を触ってみればわかるものです。華々しく、8月にオープンしたのに・・・

新店オープンって、いろいろな思いが交差して、オープンしたのに、売上が苦戦してくると安易な方法を選ぶのかな? って・・
らおも新店オープン、リニュアルを数店経験してきたので、思います。

そもそもオープンする前の事前リサーチ、そしてお店作りのコンセプトの段階では「安売り」の「や」の文字もなかったです。
でも「売れていない」=「安売り」 こんな公式しかないのかな? と思います。

まずオープンしたばかりは、オープン目玉をここぞとばかりに買いに来たバーゲンハンターが中心で、本来、そのお店を評価してくれる人は、その後に訪れる。
そんな状態が我慢できないのと不安が広がってきて、安売りしてしまう。

安売りも初めだけ少しお客さまが増えて、また元の状態に戻っていきます。安売り宣言しただけで、周囲の競合店も同調してくるし、お客さまの選択肢の評価もそちらに動いていく。

売れていない原因を当初のコンセプトと照らして、しっかり考えてみれば、安易な安売りにアクションしないと思うのです。
このお店・・・オープンした時は、価格は高いけど取り扱い商品や生鮮食品もこだわったものが並んでいました。

POPなどもプライスカードではなく、コトPOPで商品の多くが訴求されていました。一部売場ではまだ維持されていますが、売れない原因を価格にしていくと、どんどんスペックを訴求した商品が多くなる。

そうなってくると・・・

「商品の価値を伝えるコトPOP」

がどんどん減ってくる。

「価値の伝え方を工夫しなくなる」

これは大きく売場が変わってくるのです。

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おいしそうな黒毛和牛サーロインステーキ。簡単なサーロインステーキのコピーと、オープンしたばかりなので「お肉専門店・スギモト」さんの紹介がチラシで表現されています。
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オープン1ヵ月して、チラシの内容は、価値を伝えるチラシから、価格訴求中心のチラシに変更されました。周囲に、大きな食品スーパーだけでも3店も存在する場所への出店だったので、苦戦しているのがわかるチラシでした。
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上の画像の8月のチラシと比較するとわかるように、スペックだけの訴求です。コピーもすき焼きの肉をお届けしたいのか? ステーキの肉をお届けしたいのか? わからない。でもステーキに「イチ押し!」マークが入っています。
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野菜が高騰しているのは、どのスーパーも訴求していること。「生活応援」というコピーが出て「お買得価格」という言葉が続いた時点で、我慢できなくなったんだ!! って感じました。

新店オープンって、お客さまに認知してもらう!!

そのために時間が必要です。
我慢できなくなって、安売りに走る前に、価値をお客さまにお届けするような売場を日々考える。
そんな売場と安売りの売場を見ると、利益に大幅な差が出ます。

そしてスタッフの能力にも大きな差が出ます。

価格訴求のお店と

「違い」

が出てくるのです。
多額のお金を使って、新店出店したなら、どうせならお客さまには多くの選択肢がある中で、選んでいただけるようなお店になるようにお店作りを進めていきたいものです。

つたないブログにお付き合いいただきありがとうございます。
価格訴求でギスギスした売場より、価値を訴求した方が、お客さまも楽しいのですから、そんな売場をお届けしていきたいものです。